原田左官ブログ

塗り版築 オーナーと作り上げる特注の仕上げ

塗り版築 オーナーと作り上げる特注の仕上げ

投稿日:2020年11月02日 (月)

工事管理部の江口です。

原田左官オリジナル仕上げ「塗り版築」。
住宅に施工した物件のご紹介です。
今回は、キッチンの独立壁をぐるりと塗り版築で仕上げました。

こちらが施工前のプラスターボード下地。
この壁に塗り版築を施工します。

プラスターボード下地。塗り版築施工前の状態
(原田左官 塗り版築施工前 プラスターボード下地)

プラスターボード下地の裏面側。塗り版築施工前の状態
(原田左官 塗り版築施工前 プラスターボード下地 裏面)

この壁は収納棚や冷蔵庫などを収める独立した壁で、周囲をぐるりと塗り版築で仕上げます。

一般的に版築といえば、地層のように直線的なラインが重なっている模様を思い浮かべるのではないでしょうか?
今回のオーナー様のご意向は、積層のラインが直線的なものではなく、特注仕様のランダムな模様ということでした。

ランダムな模様となると表現の幅が出てしまい、また事前にサンプルを作ったとしても、実際の現場の壁でのスケール感でイメージにぴったりと合うかなど様々な未確定の要素が出てしまいます。
そのため、オーナー様と一緒に積層のラインを決めていくことになりました。

施工当日、オーナー様に現場に来ていただき、直接ご希望をお伺いしながら、その場で当社の職人さんが壁にラインを書いていき、

塗り版築施工中のキッチン独立壁。ライン出し工程。原田左官施工
(原田左官 塗り版築施工中 ラインだし)

このような印象的なラインになりました。
加えて、オーナー様よりアクセントとして一部まったく別の色味を入れたいとのこと。
アクセントの入れ方はこちらにお任せをして頂くことになりました。

どのように仕上がったかというと………

塗り版築のキッチン独立壁。グレーアクセント色。原田左官施工
(原田左官 塗り版築 グレーアクセント色)

このようにランダムな積層が特徴的な仕上がりました。

中央の部分はグレーのアクセント色を入れました。
これは現場の職人からの提案です。

アクセント色を入れたことで、ここにしかない個性的な壁面に仕上がりました。
オーナー様からも、大変ご好評を頂きました。

塗り版築特注仕上げのキッチン独立壁。グレーアクセント色。原田左官施工

角を塗りこむことで版築の塊のような重厚感のある印象になっています。

このように塗り版築は、直線的なラインだけではなく、複雑な模様での施工も可能です。
お客様と打ち合わせをしながらオーダーメイドで仕上げられるのも、塗り版築・左官仕上げの良いところですね。


様々な応用が利きますので、ぜひ一度ご相談ください。

塗り版築 WEBカタログはこちらから。
WEBカタログ:塗り版築
https://www.haradasakan.co.jp/webcatalog/webcataharada/webcatanurihan/

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