左官をパネルで作成、樹脂系左官材大きな櫛目のパネル仕上げ
左官をパネルで作成、樹脂系左官材大きな櫛目のパネル仕上げ
投稿日:2022年06月13日 (月)
樹脂系左官材で人気の仕上げ「櫛引き」。
その櫛引きしあげの櫛目模様を大きくしてほしいというご要望を頂き、施工しました。
今回の特徴は左官仕上げをパネル化して仕上げた点です。
パネル化した理由は縦で大きな櫛目だったため、現場施工だと材料がダレ下がってしまいうまく仕上がらないことが予想されたため、パネルに櫛引き仕上げをし、現場で大工さんに張ってもらうことになりました。
作っている工程がこちら。
工場のように流れ作業でどんどん作っていきます。
塗った直後は表面が柔らかいため、触れないように乾燥養生をします。
動画で見ると櫛目の大きさがよくわかります。
動画:大きな櫛目の櫛引き仕上げ壁パネル【有限会社原田左官工業所】
この要領でどんどんパネルを作っていきます。
出来上がったパネルは梱包して出荷。
現場で大工さんに取り付けていただき、このような仕上がりになりました。
特注のタイルのような、印象的な仕上がりに。
左官のパネル化。
遠方でも打ち合わせした通りの仕上げが再現できる、現場工期が短縮できるなどメリットはたくさんあります。
左官の職人は減少していると言われていますが、味のある左官仕上げの要望はどんどん増えている実感があります。
左官のパネル化。
これからの人手不足が予想される時代にピッタリの工法かもしれませんね。
現場情報 設計:ザ・デザイン・スタジオ
この記事を書いた人
有限会社原田左官工業所代表の原田。
二級施工管理技士/左官基幹技能者/タイル検定二級。
(一社)日本左官業組合連合会監事及び青年部の副部長。
左官の講習会やワークショップを企画・開催し、左官の啓蒙活動を行っている。
建設業界のダイバーシティを推進し、女性の左官業界への参加の手助けや新しい人材の採用育成に力を入れている。
著書に「新たなプロの育て方」㈱クロスメディアマーケティング
「世界で一番やさしい左官」㈱エクスナレッジ