ピューロメタロブロンズを照明機器の仕上げに使用
ピューロメタロブロンズを照明機器の仕上げに使用
投稿日:2021年12月02日 (木)
代表の原田です。
今回は金属左官ピューロメタロを照明機器の仕上げとして使用した例をご紹介します。
ピューロメタロ(Purometallo)とはイタリアのIdealWork社より発売されている金属左官材。
金属左官はここ最近、新しく出てきている仕上げ材で、金属を塗って仕上げる工法です。
金属の粉を微量な樹脂でペースト状にし、鏝やスプレーで塗り広げます。
表面を研磨し、仕上げることで平面だけでなく曲面もシームレスに金属の肌で仕上げることができます。
金属色の塗料との大きな違いは金属の塗膜が出来ることです。
真鍮であれば真鍮の塗膜が出来る、そのため、金属の経年変化も楽しめる仕上げになっています。
真鍮、青銅、銅、鉄、錫、様々な金属を表面に塗って仕上げることができる、そんな特徴のある仕上げです。
付着力も強く、表装の金属だけが剥がれることもほとんどありません。
そういったメリットがあるため、左官仕上げの業界で浸透し始めています。
今回、仕上げたのは眠りにつくように誘う照明機器。
金属左官の中のピューロメタロ(Purometallo)という商品を照明機器の一部に仕上げとして使用しました。
この天板と側面がピューロメタロ(Purometallo)。
鏝や指を使い、引っ張ったような模様を作り、研磨してツヤを出していきます。
光の当たり方を変えて撮ってみました。
この装置、入眠に誘う照明機器だそうです。
側面のパネルが吸音になっていて、耳障りな音を吸収します。
間から漏れるやさしい光により、緩やかに眠気を誘うそうです。
この照明機器は吸音のプロ、株式会社ケイテックさんとのコラボ商品です。
この照明についてはまた別のブログでご紹介します。
今回は、金属左官ピューロメタロ(Purometallo)のご紹介でした。
左官でも新しいジャンルの金属左官。
見たことがない金属の仕上げが実現できます。
金属もピカピカなツヤあり仕上げだけでなく、錆仕上げも出来ます。
ご興味のある方はピューロメタロのWEBカタログをご覧ください。
WEBカタログ:ピューロメタロ
https://www.haradasakan.co.jp/webcatalog/webcatametal/webcatapurometallo/
この記事を書いた人
有限会社原田左官工業所代表の原田。
二級施工管理技士/左官基幹技能者/タイル検定二級。
(一社)日本左官業組合連合会監事及び青年部の副部長。
左官の講習会やワークショップを企画・開催し、左官の啓蒙活動を行っている。
建設業界のダイバーシティを推進し、女性の左官業界への参加の手助けや新しい人材の採用育成に力を入れている。
著書に「新たなプロの育て方」㈱クロスメディアマーケティング
「世界で一番やさしい左官」㈱エクスナレッジ