ミノセルベンで環境にやさしく個性的なテラゾ仕上げを
ミノセルベンで環境にやさしく個性的なテラゾ仕上げを
投稿日:2024年11月11日 (月)
今回はミノセルベンについてお伝えします。
ミノセルベンを使ったサンプルを作成しました。
ミノセルベンとは、美濃焼き(陶磁器)を粉砕加工した人工砂、骨材です。
セルベンとは「陶器くず」のことだそうです。
美濃焼の傷や欠けなどにより出荷できない陶器くずを粉砕し、骨材にしたものを「ミノセルベン」という名称で呼んでいます。
割れた陶器、黒い斑点などが入ってしまい不良品になってしまった陶器は、ゴミとして処分されてしまいます。
それをただ捨てるのではなく、粉砕して人工砂にすれば新しい使い道があるのではないか?
陶器の再利用の取り組みをされている会社様があり、このミノセルベンを左官で活用できないかとお話を頂きました。
作成したサンプルがこちら。
美濃セルベンは陶器の釉薬が含まれているため、独特の色の混ざりが生じるのが特徴です。
この色味が、テラゾの仕上げに個性的な表情を出してくれます。
テラゾも掻き落としも独特な味のある仕上げになりました。
今まで処分されていたものも、形を変えることで新しい価値を生むことができるというのは、材料に何かを混ぜて厚みを付けて仕上げることのできる左官の魅力の一つでは無いでしょうか?。
左官材と組み合わせて表面に表して仕上げる。
当社の推奨するアップサイクルテラゾはその一案で、陶器の再利用による環境への配慮と見た目の魅力を両立することができます。
サンプルに使用したミノセルベンは当社のECサイトでも取り扱っています。
骨材としてのミノセルベンにご興味のある方はこちらもご覧頂ければと思います。
■美濃セルベン - 原田左官オンラインショップ
この記事を書いた人
有限会社原田左官工業所 工事管理部広報担当。
様々な空間を作り出す仕上げに興味を持ち、経理、営業事務を経て原田左官に入社。
左官についても広報活動についても勉強中。