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左官の未来 ~伝統と革新~
左官の未来 ~伝統と革新~
投稿日:2016年06月23日 (木)
代表の原田です。
6月に当社が所属する東京都左官職組合連合会の70周年記念総会が開催され、
そこで久住章さんと日左連青年部の中屋敷さんとの対談がありました。
タイトルは「左官の未来 ~伝統と革新~」
今まで久住さんからも中屋敷さんからも左官の新しいアイデアや育成方法、
伝統的な仕上げのことなどいろいろと教わってきましたが、その集大成のようなお話でした。
中屋敷さんからはモデリングの概念を用いた育成方法や伝統的な技術を
デザインの力で今に蘇らせるというお話を、
久住さんからは「俺しか出来ないというものは技術的には素晴らしいけれど技法論としては低い。
かっこいい仕上げが誰にでも出来るように考えた技術という方が技法論としては高い。」
というお話を聞きました。
中屋敷さんのモデリングでの育成方法は「仕事は見て盗む! その現代版」というお話
久住さんからはかっこいい仕上げが誰にでも出来るように技法を考えるというのは
まさに久住さんが実践していた自分以外でも出来るように仕上げを考えること
以前からお二人のお話は聞かせてもらっていましたが、改めて納得する内容でした。
これからは技術だけでなくアイデア・デザインも重要。
これからの左官はデザイナーの問題解決をするというのが
重要な役割なのではないかという言葉には非常に感銘を受けました。
(これは久住さん施工の竹中大工道具館の火灯窓。黒漆喰の磨きで縁を取っているのと、
奥の鎌倉彫り調の赤い壁が印象的です。)
(これは中屋敷左官工業施工の研ぎ出しの手洗い。柔らかい曲線のデザインにより
昔からある研ぎ出しの技術も新しく蘇ります。)
「伝統に一捻り加えて現代に蘇らせる」
まだまだ原田左官の役割があると勇気つけられるお話でした。