モザイクタイルミュージアムで運命の再会!
モザイクタイルミュージアムで運命の再会!
投稿日:2017年06月15日 (木)
代表の原田です。
先日、岐阜に行く機会があり、ずっと行きたかった多治見のモザイクタイルミュージアムにようやく行くことが出来ました。
静かな町にドーンと山が出現したような建物。
設計はタンポポハウスで有名な藤森照信さん。
遊び心を活かした楽しい建物です。
「かわいさ」と「ふしぎさ」を感じるこのミュージアムは入り口がすり鉢状になっていて
吸い込まれるように人が入っていきます。
中に入ると大階段。
建物の山の形を活かした作りになっています。
興味深かったのは仕上げがほとんど塗り壁であること!
左官が好きな藤森さんだからというのもあるかもしれませんが、
壁、床、天井、ほとんどが左官仕上げでした。
階段も藁を入れた土壁風の左官仕上げ
こちらの壁は漆喰パターン仕上げ
コンクリートにも漆喰をボーターに塗り、模様で仕上げています。
モザイクタイルミュージアムなのに・・・
とも思いますが、塗り壁の中にタイルがところどころあることで
しっかりとタイルが主役として主張しています。
例えば階段の手すりにタイルがデザインしてあります。
このほうが観る人にとって、ちゃんとモザイクタイルにフォーカスが絞られるようになっていて伝わるのだなと感じました。
ここでは各地にあったタイル絵も展示されています。
廃業された銭湯などから集めたものです。
ここで私は運命の再開をしました。
文京区にあったおとめ湯のタイル絵。
おとめ湯は2013年にお店を閉じられましたが、
辞められる時に私が機会を頂き、タイルや建物、鏝絵などの調査をさせていただいたところでした。
(2013年 解体前のおとめ湯)
湯船の壁に合ったタイル絵が印象的でした。
解体中、このタイル絵をなんとか保存したいということで地元の建築士の若手が尽力し、
保存先を見つけたとのことでした。
ここに移設されてたんですね。
地元のタイル絵とここでまさかの再開!
なんか昔の友達に会えたようでうれしいですね。
タイル絵もここに保存され、第2の人生を歩んでいるようで、
私もうれしくなりました。
その他にもミュージアムは
モザイクタイルの魅力が満載です。
吹き抜けのモザイクタイルの展示
昔のタイル竈
かつて使っていたモザイクタイル作成の木型などなど・・・
モザイクタイルの魅力が詰まったミュージアム。
お勧めです!