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コンクレタール 漆喰の風合いを損なわず保護する塗料 試験施工
コンクレタール 漆喰の風合いを損なわず保護する塗料 試験施工
投稿日:2020年04月30日 (木)
前回のブログにてご紹介致しました「コンクレタール」。
コンクリートの風合いを損なわず保護するという優れものの塗料です。
コンクレタールは通常、外壁のコンクリートやモルタル向けに開発されたものですが、石灰が配合されているものに対して機能を発揮できるということで漆喰に塗ってテストをしてみました。
これがテストする漆喰の面。
当社のサカンライブラリーの隣、第2倉庫の外壁です。
試験施工で漆喰を塗った面です。
数年経過していますが、軒がなく雨が直接かかってしまうため、雨だれの汚れも結構付いてしまっています。
仕上げは漆喰の金鏝押さえですが、漆喰の仕上がりの面は拡大すると少し小ヒビが入ったような肌になっています。
アップで見るとこのように肌。
汚れも付いているのでより小ヒビが強調されてしまっています。
ここにコンクレタールを試験施工します。
コンクレタールは色の濃さを希釈により変えられる塗料。
希釈が薄い方が下地の表情を活かすことが出来ます。
3分割で濃度を変えて施工してみます。
コンクレタールはこのようにローラーで比較的簡単に施工することが出来ます。
動画:コンクレタールの漆喰面試験施工 施工中の様子【有限会社原田左官工業所】
2回塗りしてこのように仕上がりました。
色むらになっているようですね。
アップで見てみましょう。
漆喰の小ヒビにコンクレタールが入り込むことによって強調されています。
漆喰に単色で色を付けることは難しそうですが、
この表情、塗装の技術のクラッキングのようでカッコよくも見えます。
塗装が劣化してヒビ割れが出ているような肌。
アンティークな物の表面のようにも見えます。
割れているように見えても表面は漆喰のフラットのままです。
動画:コンクレタールの漆喰面試験施工 施工後の表面【有限会社原田左官工業所】
希釈した面はこの表情。
漆喰の地が少し透けて見えます。
漆喰面をこのクラッキングの表情を活かせば、非常にカッコいい仕上げになりそうです。
「コンクレタール」。
漆喰と組み合わせれば非常に面白い仕上げが出来そうです。
また、この材料のもう一つの魅力は汚れにくさ。
このまま経年変化も見てみます。