リボール防水のメリット シャワー室に施工
リボール防水のメリット シャワー室に施工
投稿日:2020年07月20日 (月)
今回はシャワー室に防水を施工した物件。
当社も講習を受けたリボール式防水という一液水性塗膜防水を使用して施工した例のご紹介です。
リフォーム工事でシャワー室を新たに作りたいというご要望を頂きました。
施工する場所はこちら。
建物の上階の部分にもシャワーを浴びられる場所を作りたいというご要望。
今回は床面は防水パンを置き、その上に耐水ベニヤを立てて防水するという施工方法で決定しました。
防水は信頼性があり施工しやすいリボール式防水を選択しました。
まずは防水パンの設置。
そして大工さんに下地のベニヤを組んでもらい、モルタルの薄塗りをしました。
下地の状態がこちら。
ここからリボール式防水の出番!
ここにプライマーを塗り、専用のクロスを貼り込みます。
入隅にはコーキングを入れ、その上にしっかりとクロスを貼っていきます。
リボール防水の利点は臭いがほとんどない事。
ホルムアミド発散等級のF☆☆☆☆の取得はもちろんのこと、1液の水性塗膜防水なので、有害となるVOCが含有されておらず、室内で施工しても臭いがほとんど気にならないのです。
臭いが出ない、VOCが含まれないというのは、室内のリフォーム工事において、お客様やご近所に対して、ご迷惑をかけずに施工することが出来ます。
また、近年言われている施工者への負担軽減にもなります。
このように一液の防水で空気に触れることで防水膜を形成します。
乾燥したら、2回目を施工。
扇風機等で乾燥させればその日に2回目の施工が出来ます。
塗膜防水なので、膜が形成されてから次の工程に行くことが大事です。
適正な厚みの膜を作ることでしっかりとした防水層が形成されます。
乾燥したら3回目を施工。
3回目の塗布の材料はL3という材料。
これを塗ることで上にモルタルなど左官仕上げが乗りやすくなります。
これで施工が完了です。
この防水の良い点は
・臭いがしない
・施工がしやすい
などの点もありますが、
今回、リボール防水を使用したのは、
「そのまま左官の下地になる」という点がよいと考え、採用しました。
ベニヤで組んでもらった下地から、ほぼ形状が変わらず、防水が施されました。
通常の防水工法であれば、左官で一度平らな面を作り、次の施工に入るので、時と費用が掛かっていました。
それがリボール防水を使えば、この上にタイル施工、左官仕上げが施工できます。
リボール防水の上から人気の左官仕上げ「モールテックス」や「オルトレマテリア」などの薄膜で丈夫な左官仕上げを施工することが出来ます。
今回はシャワー室の施工でしたが、この施工方法を使えば、様々な形状にカスタムメイドした浴室を作ることが出来ます。
日本人はお風呂好きの方が多い!
でも浴室って決まりきったものしか選べないような気がします。
欧米ではシャワーが主なのに、浴室・バスルームというと実にいろいろな仕上げ・仕様があります。
日本でも自分の空間に合わせた浴室をカスタムメイド出来たら素敵だと思います。
仕上げ材もいまはバリエーションが増え、「タイル」「石材」「オルトレマテリア」「モールテックス」など様々なものが選べます。
浴室にいる時間を真のリラックスタイムに!
リボール防水と左官・タイルの力で変えていけるのではないかと感じています。
オルトレマテリアを使用した浴室の施工例はこちらのブログでもご紹介しています。
ブログ:オルトレマテリア 浴室での施工例
https://www.haradasakan.co.jp/11197/