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左官業でも在宅ワークを!
左官業でも在宅ワークを!
投稿日:2020年07月29日 (水)
代表の原田です。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を受け、様々な業種が在宅ワーク、リモートワークを推進しています。
建設業でもWEB会議やスマホを使用した動画での現場説明・打ち合わせなど顔を合わせずに打ち合わせをする取り組みが進み始めています。
当社でも4月より段階的に内勤の部署は在宅ワーク、WEB会議や時短を進めてきました。
しかし、建設業の中でも専門職種=職人の仕事は在宅ワークに移行することは不可能です。
それは、実際に現場に行って物を作らなければいけない仕事だからです。
その場所に行って、手を動かして仕事をしなければできない仕事。在宅でできるなんて想像もつかない・・・。
今回、コロナ渦の状況において、職人さんからも「学校が休みで子供が家にいるので休みたい」「緊急事態宣言発令中なのでその間は休みたい」など要望が出ました。
当社でも体験したことのない事態だったので、有給休暇を取ってもらったり、助成金を申請する前提で雇用調整を行ったり、交代で出勤するなど出来るだけ職人さんたちの要望に合わせながら対応していきました。
収入面では、有給休暇や雇用調整での休みなので、ある程度保証されますが、長期的な休みは誰も想像してませんでした。
休みは休みで良いのですが、家からも出られず、何もすることがないという状況は長期化すると辛いものです。
このような状況になり、左官業で一部分だけでも在宅ワークが出来ないだろうか・・・
工事管理部で相談した結果、「見本サンプルを作る仕事」を在宅で出来ないかテストしてみようということになりました。
モデルケースになってくれたのは福吉さん。
彼女は当社で職人さんとして初めて産休・育休を取得した社員です。
お子さんの小学校が休みになり、子供が友達とも遊べず、家にこもりっきりになって気持ちも滅入ってしまっていたそうです。自分も一緒に家にいてあげたいけど、何もすることが無いと子供も退屈してしまう。
在宅で見本を作る仕事をやってみようということになりました。
材料と見本の下地を準備し、自宅に持って帰って見本を作ってもらいました。
出来上がった見本がこれです。
2週間の在宅期間中に60枚程度見本を作ってもらいました。
今回、チャレンジしてみて、
在宅だと乾燥する置き場に限界がある
音の出る作業は近隣との調整が必要
道具、材料の移動に車が必要
自宅にある程度の専用スペースが必要
など課題は見つかりましたが、出来ないことではないと手ごたえを感じました。
見本を作る仕事だけでなく、「版築かまど」のような左官技術を使った製品の作成などを増やしていけば、左官業でも在宅ワークが出来るのではないかと感じています。
原田左官 左官プロダクト「版築かまど」ページ
https://www.haradasakan.co.jp/hantiku/
もちろん、メインの仕事は現場の仕事です。
どうしても現場で仕事ができないときの補助的なものですが、雇用の安定・変化があっても仕事を続けていくうえでは必要になる働き方なのではないかと思います。
自宅での作業のようにもなってしまうので、スペースや家族の理解、隣近所との調整などは必要ですが、おそらくそれは通常やられているWEB上での在宅ワークでも同じなのではないでしょうか?
左官業でも在宅ワーク。
これからその形を模索していきたいと考えています。