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左官を知ってもらう取り組み 元請け様の新入社員が左官体験
左官を知ってもらう取り組み 元請け様の新入社員が左官体験
投稿日:2020年08月04日 (火)
先日、当社のお取引先の新入社員さんが左官体験にいらっしゃいました。
ご来社頂いたのは株式会社丹青社の新入社員の方、総勢26名。
皆さん、ピチピチの新人です。
元請け様への左官授業。
建設業は元請けから下請けの指示だけで仕事が完結するわけではなく、実に様々な業種がかかわって仕事をします。いくらいい仕事をしようと思っても、前工程の業者さん、後工程の業者さんとも打ち合わせをし、お互いの仕事を理解していないと良いものは作れません。
それには元請け様、設計士様の左官に対するご理解と連絡調整が非常に重要です。設計する方が左官の良さと綺麗に仕上がるポイントや納まり方をご理解いただく、現場監督の方に左官に適した下地や後工程のポイントを知って頂くことは最終的に良いものを作っていくにあたり非常に重要な点です。
左官工事というものをご理解いただき、一緒に良いものを作っていきたいという思いがあり、毎年、このように元請け様の新人研修にご協力させていただいています。
座学と実技(左官体験)を行っていますが、今年、座学はWEB上で行いました。
しかし、実技の左官体験はやはり実際に体験してみないとわかりません。
当午前、午後と班分けしてお越しいただき、左官の塗り壁体験をしていただきました。
塗り壁の先生は当社の工事管理堀越さん、岩本さん、そして4年目の時高さん。
まずは左官の基礎中の基礎 鏝返しから。
鏝の上に材料がのせられるようになるのがスタート地点です。
鏝返しが出来たらいよいよ塗り壁体験スタート。
現代の左官の基本材料であるセメントモルタルを体験。
プロが塗っていると簡単そうに見えますが、モルタルは重く、思った以上に大変です。
反対側では別のチームが漆喰塗りを体験。
漆喰はモルタルに比べ薄塗りなので、塗りやすい。
フラットの鏝押さえは大変ですが、センスを活かして模様付けにも挑戦していただきました。
そしてプロの技も見てもらい、左官工事の大変さと面白さを体験していただきました。
左官はよく「水もの」と言われます。
水で練った材料を鏝で仕上げる湿式工事。
そのため、今の乾式工事が主になっている現場の中では使いにくいものなのかもしれません。
しかし、左官じゃないと仕上がらないものは今でも多くあります。
また、左官仕上げの味わいやオリジナリティは現在様々な場所で見直されています。
使いにくい、分かりにくい左官を理解していたら、建設業で仕事する上で、頼られる人材になり、自分の武器になると思います。
今回参加された新入社員の方は営業、デザイン、施工管理と様々な部署に配属されるそうです。
今回の左官体験が新人さんたちの今後の仕事に活かされると当社としてもうれしいです。
仕事を体験から学ぶ。
コロナ渦においては難しい部分もありますが、大事なことなのかもしれません。