土壁仕上げで店舗施工の際に気を付けていること
土壁仕上げで店舗施工の際に気を付けていること
投稿日:2022年11月14日 (月)
世界的に木、石など自然を感じられる仕上げが多くなっています。
その流れの中で左官の土壁ももちろん多く取り入れられているように感じます。
原田左官の場合、飲食店やアパレル、雑貨など物販店など店舗における左官の仕事が多く、店舗工事における土壁の仕上げという観点で気を使っている部分があります。
土壁の仕上げなので、もちろん自然素材100%で施工したほうが良いのですが、
洋服屋さんなどでは服と擦れたときに土の粉が付く、
飲食店では擦るとボロボロするので、食べ物を扱う部分には不向き
と言われたことがあり、土壁を一部樹脂でフォローすることも場合によりお勧めしています。
そうすることで自然素材の質感を持ちつつボロボロしないため、お店でも使用可能な土壁にすることが出来ます。
メーカーさんの既製品の土壁を使うわけではなく、それをアレンジしたり、樹脂入りの土壁を砂や土など自然素材を増量して出来るだけ自然に近い風合いを出す工夫をしています。
今回のお店もそうです。
店舗工事なので、下地は石膏ボード。
その上にカーボン繊維入りの下塗り材を塗り、
土壁を仕上げます。
今回は当社で過去施工した無印良品さんのような仕上げにしたいというご要望を頂いて、施工しました。
プレミックスの土壁に藁を増量して仕上げています。
自然な風合いを出す土壁仕上げ。
少しだけ樹脂でフォローしてあげれば、飲食店や洋服屋さんでも使用可能です。
床がフローリングの現代の住宅の中にも取り入れることが出来ます。
自然な風合いを持つ土壁仕上げ。
是非、現代の空間の中にも取り入れてはいかがでしょうか?
天然素材仕上げについて詳しくはこちらへ
・WEBカタログ「天然素材」ページ
この記事を書いた人
有限会社原田左官工業所代表の原田。
二級施工管理技士/左官基幹技能者/タイル検定二級。
(一社)日本左官業組合連合会監事及び青年部の副部長。
左官の講習会やワークショップを企画・開催し、左官の啓蒙活動を行っている。
建設業界のダイバーシティを推進し、女性の左官業界への参加の手助けや新しい人材の採用育成に力を入れている。
著書に「新たなプロの育て方」㈱クロスメディアマーケティング
「世界で一番やさしい左官」㈱エクスナレッジ