海の恵み「タラソミックス」について

海の恵み「タラソミックス」について

今回はタラソミックスという材料についてです。

タラソというとタラソテラピーという言葉を耳にしたことがあるかたもいらっしゃるかもしれません。
ギリシャ語の「THALASSA」(海)という言葉から来ており、海の恵みのものや海そのものを指します。
そのため、海の恩恵を受けて、海の近くでテラピーを受けたり、海草パックをしたり、
海の泥をつかったエステを受けるというのがタラソテラピーということのようです。

では、今回の左官で使うタラソとは何か?海の恵みを「骨材」として使わせていただくこと。
それがインドネシア バリ島の材料「タラソミックス-THALASSO MIX」です。

これがタラソミックス。
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バリ島のサンゴのかけらや貝殻、石灰岩の砕かれたものなどが入っていて、
少しアイボリーの色が付いています。

このタラソミックスに白セメントを混ぜて塗りつけ、研ぎだして仕上げるのが標準的な使い方です。
いわゆる研ぎ出しやテラゾの仕上げです。
(脱線しますが、テラゾの語源はテラスから来ているそうです。ウィキペディアより)
研ぎ出し・テラゾは東南アジアでも盛んに行われていて、床や流しなどいろんなところで使われています。

タラソミックスと白セメントを混ぜたものに少し色石を入れる使われ方が多いです。

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見本はフローライト(蛍石)を入れています。

タラソミックスの特徴はこの2点

・従来の研ぎ出しよりも施工しやすい
・従来の研ぎ出しに比べ冷たくない

施工性が良いのはタラソミックスがサンゴや貝殻なので、骨材としては柔らかく、
そのため非常に研ぎやすいからです。
また、従来の研ぎ出しに比べ触った感じがやさしい。やはりサンゴの効果で、
セメントのみの研ぎ出しに比べ見た目も柔らかくなり、やさしい印象が出ます。
サンゴが多孔質なので、空気を含んで実際にもヒンヤリ感が和らいでいるのかもしれません。
使われ方としては 床・流し・カウンター天板が多く、なんとバスタブにもこのタラソミックスが使用されています。

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また、今、流行りつつあるのがこのタラソミックスのコースター。

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見せるだけでなく、実際に使用できる見本として大好評です。
自分で作ってみたいという方は、
ワークショップでタラソコースター作りのイベントを企画しているところもあります。

原田左官でも、サカンライブラリーのトイレの荷物置き台をタラソミックスで仕上げました。
ライブラリーご訪問の際は是非、ご覧下さい。

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タラソミックスは骨材なので、使い方によってまだまだ可能性のある材料です。
海の恵みによる柔らかい風合い、実感すると手触りがクセになりますよ。

協力・写真提供
ファンガレージ 村上様
http://fungarage55.com


最後までお読みいただきありがとうございました。

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