すべてがカスタムメイド!ゴージャスな仕上げ「オルトレマテリア レース模様の魅力」

すべてがカスタムメイド!ゴージャスな仕上げ「オルトレマテリア レース模様の魅力」

お客様のアイデアとともに育てていく左官材「オルトレマテリア(OLTREMATERIA)」。

オルトレマテリアのイメージ写真
(オルトレマテリアのイメージ写真)

一般的な仕上げ材が標準色と定型模様から選ぶ公共交通機関のようなサービスとすると、
オルトレマテリアの仕上げはお客様が行きたいところに行きたい道順で行けるタクシーのサービスとも言われています。
定型のパターン、模様に合わせるのではなく、お客様の要望に合わせて施工法をアレンジすることが出来る仕上げ材です。

今回は、オルトレマテリアのレース模様仕上げの魅力についてお伝えします。
2017年8月に現地イタリアに行き、講習を受けたときに新しいと思ったのはこの模様転写の仕上げです。

オルトレマテリア模様転写仕上げで施工されたワイン貯蔵樽
(オルトレマテリア施工のワイン貯蔵樽)

オルトレマテリア模様転写仕上げで施工されたワイン貯蔵樽

ワインの貯蔵樽にオルトレマテリアを施してありますが、
赤の地に金、青の地に銀の模様が非常に美しかったです。

オルトレマテリアのレース模様転写仕上げで施工されたワイン貯蔵樽。色は赤地に金色模様
(オルトレマテリア施工のワイン貯蔵樽 赤地に金色レース模様)

オルトレマテリアのレース模様転写仕上げで施工されたワイン貯蔵樽。色は青地に銀色模様
(オルトレマテリア施工のワイン貯蔵樽 青地に金色レース模様)

現地で感じたこの模様の特徴は、「模様をすべて綺麗に出す必要はない、全体として美しく見せることが重要」ということでした。
上のワイン樽の写真もレース模様が途中で終わっていたり、擦れていたりといろいろな模様の出方がしていますが、全体としては美しく見えます。
日本の左官の従来の施工では模様はすべて均一につける・揃えるという考えが強いため、このような模様付けの方法に触れたのはある意味衝撃でした。

模様がはっきり出る部分、うっすらと浮き出ていて消えていく部分、模様の重なりなど様々な部分があり、全体的に美しい模様に仕上げていく。
そのような施工方法は非常に勉強になりました。

それを当社で施工した例をご紹介します。
オルトレマテリア黒ベースに銀色のレース模様を転写させたアートワークです。

オルトレマテリアのレース模様転写仕上げで施工された内壁。色は黒地に銀色模様
(オルトレマテリア施工の壁 黒地に銀色レース模様)

この施工法はオルトレマテリア独特なものです。
一度全面にオルトレマテリアを塗り、柔らかいうちにレース模様や鏝模様を付けます。
乾燥後、専用のカラーをかけてから表面を研磨し、凹んでいる部分のみにカラーを残すという技法です。

当社に飾ってあるこの大判サンプルを目標に仕上げを行いました。

オルトレマテリアのレース模様転写仕上げ。色は黒地に銀色模様
(オルトレマテリア 黒地に銀色のレース模様サンプル)

施工法は黒いオルトレマテリアを塗り、模様を付け、
全面にアルジェント(銀)のエコカラーを塗り、研磨仕上げをします。

まずはボード下地に下地処理をし、

石膏ボードに下地処理をした壁
(石膏ボード下地処理)

全面メッシュと専用下塗り材を施工。
その上に黒のオルトレマテリアを塗ります。

オルトレマテリア黒色で下塗りされた壁
(オルトレマテリア黒 下塗り)


これが転写させるレース。
短いもの、長いもの、様々なものをランダムに入れます。

オルトレマテリア模様転写用レース。数種
(オルトレマテリア用レース)

現場で試作した途中工程のサンプルがこちら。

オルトレマテリアレース模様サンプル試作。養生テープを挟んで右側が右側がレースを転写させた状態、左側は研磨をした状態
(オルトレマテリアのレース模様試作)

右側がレースを転写させた状態。
左側は研磨をした状態です。
レース模様を綺麗に転写させるには同じ塗り厚で施工することが重要。
施工するメンバーと試作をしながら共有します。

いよいよ模様付け。
再度オルトレマテリア黒を塗りつけます。

オルトレマテリア黒色で上塗り中の壁
(オルトレマテリア黒 上塗り)

材料が柔らかいうちにレースを張り付け、

オルトレマテリアの黒地の壁。レースを貼り付けて模様転写中の様子
(オルトレマテリア レース貼り付け)

レース模様を転写します。

オルトレマテリアの黒地の壁。レース模様転写後にレースを剥がしている様子

当社の中堅職人 岡田さん。
慎重かつ大胆に施工をしていきます。

オルトレマテリアの黒地の壁。レース模様転写後にレースを剥がしている様子

オルトレマテリア黒地のレース模様壁。模様に色付けする前の状態
(オルトレマテリア レース模様)

オルトレマテリア日本第一号の職人でもある当社の高木さんも一緒に施工しています。

オルトレマテリア黒地のレース模様壁を施工中の原田左官職人の高木さん
(オルトレマテリア レース模様施工 原田左官 高木)

この2人は同期入社。息もピッタリです。

オルトレマテリア黒地のレース模様壁を施工中の原田左官職人の高木さんと岡田さん
(オルトレマテリア レース模様施工 原田左官 高木・岡田)

こんな風にレース模様が付きました。

オルトレマテリア黒地のレース模様壁。模様に色を乗せる前の状態の壁
(オルトレマテリア レース模様施工)

オルトレマテリア黒地のレース模様壁。模様に色を乗せる前の状態の壁

その後、色を乗せて研磨。

研磨後、壁に残っている粉塵を取っていきますが、
こんな背負うタイプの集塵機も活躍しました。

背負うタイプの集塵機を背負い、壁の研磨後に出る粉塵を取っている様子
(背負うタイプの集塵機)

粉塵を取り、あとはトップコートを塗るだけです。

オルトレマテリア レース模様の壁。模様箇所の色付けと研磨後の状態
(オルトレマテリア レース模様)

オルトレマテリア レース模様の壁。模様箇所の色付けと研磨後の状態

トップコートを塗って完成した写真はこちら。

黒に銀模様が輝く仕上げになりました。

オルトレマテリアのレース模様転写仕上げ壁。黒地に銀色レース模様
(オルトレマテリア黒 レース模様)

レース模様以外にも鏝模様も付けているのもポイントです。

オルトレマテリアのレース模様転写仕上げ壁。黒地に銀色レース模様。レース模様以外にも鏝模様も付けている

オルトレマテリアのレース模様転写仕上げ壁。黒地に銀色レース模様。レース模様以外にも鏝模様も付けている

今回は銀色の模様を見せる仕上げでしたが、色の組み合わせは自由。

ゴージャスにまたはシックにと様々な仕上げを生み出していくことが出来ます。

オルトレマテリアレース模様仕上げのサンプル。青地に金色のレース模様
(オルトレマテリア 青地に金色のレース模様サンプル)

オルトレマテリアレース模様仕上げのサンプル。赤地に金色のレース模様
(オルトレマテリア 赤地に金色のレース模様サンプル)

オルトレマテリアレース模様仕上げのサンプル。青地に金色のレース模様でフラット仕上げ
(オルトレマテリア フラットで青地に金色のレース模様サンプル)

オルトレマテリアレース模様仕上げのサンプル。色はグレーベース
(オルトレマテリア グレーベースのレース模様サンプル)

オルトレマテリアレース模様仕上げのサンプル。色はブルーベース
(オルトレマテリア ブルーベースのレース模様サンプル)

オルトレマテリアレース模様仕上げのサンプル。色はモノトーン
(オルトレマテリア モノトーンのレース模様サンプル)

オルトレマテリアメッシュ模様仕上げのサンプル。色はモノトーン
(オルトレマテリア モノトーンのメッシュ模様サンプル)

模様もレースだけでなく、薄い型があれば、どんな模様でも転写できます。また、模様の強さも、塗り厚・研ぎ加減の調整でカスタムメイド出来ます。
そこがお客様のアイデアとともに育てていくというオルトレマテリアの特徴です。

お客様とともに作り上げていく面白さ。
オルトレマテリアの魅力を是非一度体験していただければと思います。

オルトレマテリアについて詳しくはこちらへ
WEBカタログ:オルトレマテリア(OLTREMATERIA)
https://www.haradasakan.co.jp/webcatalog/oltremateria/

お問合せ先

有限会社原田左官工業所
113-0022 東京都文京区千駄木4-21-1
電話番号:03-3821-4969 FAX番号03-3824-3533

左官のミライ通信「Sakan Concierge(左官案内人)」

発行元:有限会社原田左官工業所・株式会社エイチアール
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