複雑な模様も可能!型を使った模様付け仕上げ
複雑な模様も可能!型を使った模様付け仕上げ
今回は型を使用した左官模様付けの工法の紹介です。
左官は柔らかい材料を鏝で厚みをつけて塗る工法。
そのため、模様にくり抜いたプラスチック版などを使用すれば少し厚みをつけて模様を残すことが出来ます。
型を使用した工法のメリットは繰り返し同じ模様を作ることが出来る点です。
左官のメーカーさんで型紙を販売しているところもあり、一枚の壁の中に何点か同じ模様を入れるときには非常に便利なものです。
手間はかかりますが、プラ板などを利用してカッターで模様を抜き、手作りで型を作ることも出来ます。
東京の左官組合でも型紙を作成し、子供たち向けのイベントで使用しています。
こういう型紙を使ってたくさんの色を乗せれば、
こんな素敵な作品も作れます。
当社でも企業訪問、お仕事見学など小中学生のイベントなとで使用し、子供たちに大好評です。
現場施工では、過去の施工例でこのようなものがあります。
両国江戸NORENという商業施設の施工。
サンプル作成時の写真です。
このように型紙を貼り付け、材料を上塗りし、頃合いを見て剥がしていきます。
現場施工の様子はこちら。
型をきれいに剥がしていくのが根気のいる作業です。
完成がこちら。
寿司の握りやエビフライ、お米の粒など飲食にまつわる模様が10数種類の模様が繰り返しランダムに出てきます。
こちらは別の物件。
浅草ROXのまつり湯です。
仕上げは珪藻土を塗っています。
完成がこちら。
白い珪藻土に細いライン。
上品な感じに仕上がっています。
家紋をモチーフにした仕上げです。
シールのように型を壁に張り付けることで繰り返し同じ模様を付けています。
このように型を使って模様を浮きだたせることも出来ますが、
凹ませて模様を付けることも出来ます。
その施工例をご紹介します。
こちらが使用する型。
抜き型なので、写真の上下のように2枚出来上がりますが、今回は模様を凹ませるため、下の部分を使用します。
型を下地に貼って塗りこみます。
仕上げ材が硬化したら型をはがしていきます。
模様が綺麗に出てきました。
これを現場で施工します。
まずは材料を下塗り。
現場には新人のMさんも参加。
この現場の中心メンバーとして活躍しています。
現場の途中工程はこのような感じです。
型を貼り付け、その高さまで仕上げ材を数回に分けて厚みをつけていきます。
乾燥後、型を外していきます。
少し離れた所みてもはっきり浮き出た模様になりました。
完成した状態がこちら。
街路樹のグリーンと合う壁模様になりました。
このような複雑な模様も再現できる型を使った左官仕上げ。
是非、一度お試しいただければと思います。
左官仕上げのイメージがグッと広がるのではないかと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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