アップサイクルでタイルをテラゾに入れて新たな柄を作る
アップサイクルでタイルをテラゾに入れて新たな柄を作る
投稿日:2022年08月29日 (月)
代表の原田です。
今回はアップサイクルの話。
アップサイクルとは捨てられてしまうものをデザインやアイデアを加えて新しい付加価値を付けるリサイクルの方法のことだそうです。
左官は厚みが付く仕上げのため、その中に何かを入れる、埋め込むことが出来ます。
廃棄予定だったものを左官に混ぜることで新しい意匠としてアップサイクルするなど、左官はアップサイクルしやすい仕上げだと思っています。
しかも手仕事のため、少量から施工可能!
かなり実験的なアップサイクルの仕上げを作ることが出来ます。
今回はタイルを使ったアップサイクル仕上げ。
色むらがあるため廃棄するタイルをビールストーンの中に埋めて研ぎ出してみました。
(上側:廃棄予定のタイル 下側:ビールストーン、タイル埋め込み仕上げ)
写真の上部にあるのが廃棄予定だったタイル。
これをビールストーンに入れて研ぎ出して仕上げました。
タイルを均一に埋め込まず、奥行きに対してわざと斜めに入れています。
そうすると強く研ぎ出される面とだんだんと埋まっていく部分が出て、かなり面白い仕上げになりました。
廃棄予定だったタイルとビールストーンを並べた写真がこちら。
(廃棄予定のタイルと、ビールストーンのタイル埋め込み仕上げ)
思ってもなかった面白い仕上がりになりました。
今まで当社の例でも淹れた後のコーヒーパウダーを再利用する、木や革の端材を使って模様付けをするなどアップサイクルする左官仕上げを行ってきました。
左官全体で調べれば、まだまだいろんなアップサイクルの事例が出てくるかもしれません。
こういう左官の使い方、素敵だと思いませんか?
あなたのアイデアと左官の技を組み合わせて新しいアップサイクルの見せ方を提示してみてはいかがでしょうか?
この記事を書いた人
有限会社原田左官工業所代表の原田。
二級施工管理技士/左官基幹技能者/タイル検定二級。
(一社)日本左官業組合連合会監事及び青年部の副部長。
左官の講習会やワークショップを企画・開催し、左官の啓蒙活動を行っている。
建設業界のダイバーシティを推進し、女性の左官業界への参加の手助けや新しい人材の採用育成に力を入れている。
著書に「新たなプロの育て方」㈱クロスメディアマーケティング
「世界で一番やさしい左官」㈱エクスナレッジ