【施工事例】天然石と左官を組み合わせた仕上げ方
【施工事例】天然石と左官を組み合わせた仕上げ方
天然石はやはり魅せる力があります。
それはやはり長い時間をかけて自然が作り上げたものだからなのでしょうか?
その天然石をスライスした仕上げ材があります。
今回はそのスライス天然石と左官を組み合わせた施工例のご紹介です。
完成がこちら。
サウナ室の外周に使用しています。
石が点々を配置されているちょっと見たことない不思議な質感です。
この仕上げに至る経緯をお伝えします。
通常、このスライス天然石は玉石タイルのように隙間なく張って仕上げるものです。
これはタイルを張るように施工でき、目地も通常のセメント目地を詰めて仕上げることが出来ます。
この通常の施工方法ではなく、石と石との間隔を空けたいというご要望を頂き、トライしました。
これくらい隙間が空いていると通常のタイル目地ではやせてクラックが入ってしまいます。それを防ぐため、モルタルに近い状態のタイル目地を作成し、詰めていきます。
このような仕上がりに。
この見本で承認を頂き、実際の施工に至りました。
幅が広いところに詰めてもクラックが入らないように、通常の目地材よりも骨材が多く配合されています。
そのため、目地部分の肌合いは近くで見ると骨材が表され、洗い出し仕上げのようにも見えます。
それが不思議な見た目にもつながっています。
なかなか見ない独特な質感を持った仕上がりになりました。
タイルと天然石洗い出し、天然石埋め込み、それぞれの中間のような仕上がりになりました。
天然石と左官を組み合わせた仕上げ。
アイデアがあればまだまだいろいろな仕上げが出来そうです。
天然石の質感と左官仕上げの自由度、
それぞれの良さを組み合わせて使いこなしていきます。
この記事を書いた人
有限会社原田左官工業所代表の原田。
二級施工管理技士/左官基幹技能者/タイル検定二級。
(一社)日本左官業組合連合会監事及び青年部の副部長。
左官の講習会やワークショップを企画・開催し、左官の啓蒙活動を行っている。
建設業界のダイバーシティを推進し、女性の左官業界への参加の手助けや新しい人材の採用育成に力を入れている。
著書に「新たなプロの育て方」㈱クロスメディアマーケティング
「世界で一番やさしい左官」㈱エクスナレッジ
お問合せ先
有限会社原田左官工業所
113-0022 東京都文京区千駄木4-21-1
電話番号:03-3821-4969 FAX番号03-3824-3533
左官のミライ通信「Sakan Concierge(左官案内人)」
発行元:有限会社原田左官工業所・株式会社エイチアール
発行責任者:有限会社原田左官工業所 原田宗亮
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