覚え方を教える!今年も新人訓練が始まりました。
覚え方を教える!今年も新人訓練が始まりました。
投稿日:2024年05月13日 (月)
代表の原田です。
今回は新人さんと新人訓練の話です。
今年度も当社に新人さんが入社しました。
今年は5名の新人さん。皆さん、左官未経験です。
新人さんは4月1か月間、東京左官育成協会(以下、東左育)というところで新人訓練を行っています。
ここは8社共同で運営している左官の育成所で、他社の新人さんも一緒に訓練を受けます。
今年は西谷工業さん5名と総勢10名での新人訓練です。
初日はアイスブレイクとして「名前覚えゲーム」。
円形に座って、隣の人の名前を呼びながら一巡していき覚えていくゲームです。
こうやって新人さんの照れや緊張をだんだんとほぐしていきます。
初めは2グループに分かれて。
覚えたら1つの輪になって講師も入れた12名の名前を一気に覚えることにチャレンジ!
全員が覚えられるまで続きます。
こうやってアイスブレイクがあったのちに、鏝板と道具箱作りを行います。
鋸の使い方、釘の打ち方を学びます。
講習メンバーが打ち解けてから、塗り壁トレーニングへ。
訓練の方法は「上手い人の動きをマネして覚える」モデリング訓練です。
このモデリング訓練の方法、アイスブレイクのやり方は札幌の中屋敷左官工業の中屋敷社長に教えていただいたものです。
東左育のメンバーで札幌の訓練の様子を見学し、直接レクチャーしていただきました。
メインの講師は久保さん。
新人さんへの声の掛け方が抜群で、うまい人の動きをマネする(モデリング)ことのポイントなどを的確に指導してくれます。
久保先生に感謝です。
ここで新人さんに身に付けてもらいたいのは
「観察して真似をする」ことです。
どこがポイントかをしっかり観察してマネをしていってもらいたい。
(iPadの上が自分の動画、下がお手本。自分とお手本の違いを知るため、iPadで比較して動きを観察します。)
そうすることが出来れば、現場に行っても上手い人の動きをよく観察し、ポイントを自分で理解してマネをしていくことが出来ます。
そうすると現場でどんどん自己成長していくことが出来ます。
我々の業界は「見て習う」ことが基本。
今は左官でも材料が多岐にわたり、覚えることも幅が広くなってきています。
その中で未来を担う左官職人になってもらうには「見て習う」ということをしっかり覚えてもらいたいのです。
この東左育という訓練校では「見て習う」ことを教えていています。
つまり左官としての「覚え方」を教えています。
初日は何もできなかった新人さんたちも覚え方・身に付け方がわかれば、自信をもって前に進んでいけます。
中屋敷さんから教えていただいて、今は新人訓練がスムーズに行われています。
当社や東左育だけでなく、現在では各地で左官の新人訓練が行われるようになりました。
身に付け方を覚えて、現場で覚えていく。
そうすることで未来の左官職人を少しずつでも増やしていければと思っています。
当社の5名、西谷工業さんの5名。
全国の左官見習いさん!
未来を担う左官職人目指して共に頑張りましょう!
中屋敷左官工業さんについてはこちらのブログへ
https://ameblo.jp/nakayashiki-sakan/entry-12848718214.html
この記事を書いた人
有限会社原田左官工業所代表の原田。
二級施工管理技士/左官基幹技能者/タイル検定二級。
(一社)日本左官業組合連合会監事及び青年部の副部長。
左官の講習会やワークショップを企画・開催し、左官の啓蒙活動を行っている。
建設業界のダイバーシティを推進し、女性の左官業界への参加の手助けや新しい人材の採用育成に力を入れている。
著書に「新たなプロの育て方」㈱クロスメディアマーケティング
「世界で一番やさしい左官」㈱エクスナレッジ