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瓦をアップサイクル 骨材として新しい役割を
瓦をアップサイクル 骨材として新しい役割を
投稿日:2024年09月09日 (月)
代表の原田です。
今回はアップサイクルのお話。
瓦をアップサイクルし、骨材として生まれ変わらせることの提案です。
瓦は製造時にどうしても規格外で製品にならないものが一定数発生するそうです。一部は瓦の原材料として還元されているそうですが、それ以上に余りが発生してしまいます。
その余った規格外の瓦は現在、路盤の材料として敷かれたり、舗装材として使われています。
それを左官の骨材として使えないかと試作してみました。
使う瓦骨材はこちらです。
これをイタリアの左官材「オルトレマテリア(OLTREMATERIA)に混ぜてみました。
仕上がりがこちら。
赤瓦の骨材は粉状のもの、粗いもの、いくつか種類があります。
今回は0-5mmのもの、2-5mmのものを組み合わせて作りました。
0-5mmのものがこちら。
フラットな面に少し巣穴が出来る面白い表情になりました。
2-5mmのタイプはこちら。
こちらは5mmの骨材が先ほどより多いので、骨材が転がって巣穴を作る表情になりました。
オルトレマテリアは研磨の工程を経て仕上げます。
ベースの部分も研磨時の粉が周囲に広がり、全体的に赤瓦の色が移った仕上がりになりました。
骨材となった瓦を左官材がバインダーとなり再構築する。
当社の提唱するアップサイクルテラゾの一つの形になりました。
左官に瓦骨材を混ぜて塗ることで、シームレスな瓦の肌を作ることが出来ます。
瓦のサイズは下記の種類があります。
0.5mm以下
0-2mm以下
0-5mm以下
2-5mm以下
5-13mm以下
5-20mm以下
こちらの愛知瓦の骨材は、原田左官ECサイトで販売しております。よろしければご覧ください。
https://shop.haradasakan.co.jp/item/8540/
今後、いろんなサイズで試作をチャレンジしてみます。
ビールストーンなど研ぎ出しセメントと組み合わせても面白い仕上げが出来るのではないでしょうか?
左官で使える部分は少量ですが、仕上げとして見せることでアップサイクルのメッセージを伝えることが出来ます。
アップサイクルテラゾの赤瓦の仕上げ。
今後、広げていきたいです。
この記事を書いた人
有限会社原田左官工業所代表の原田。
二級施工管理技士/左官基幹技能者/タイル検定二級。
(一社)日本左官業組合連合会監事及び青年部の副部長。
左官の講習会やワークショップを企画・開催し、左官の啓蒙活動を行っている。
建設業界のダイバーシティを推進し、女性の左官業界への参加の手助けや新しい人材の採用育成に力を入れている。
著書に「新たなプロの育て方」㈱クロスメディアマーケティング
「世界で一番やさしい左官」㈱エクスナレッジ