原田左官工業所はここが違う!国内唯一の「提案型左官」とは

原田左官工業所はここが違う!国内唯一の「提案型左官」とは

壁を塗る左官職人さん

建設業界の人手不足は深刻化しており、特に左官職人はピーク時の10分の1にまで減少しているという調査結果もあります。
このような厳しい状況の中で、原田左官工業所では「提案型左官」にこだわり、様々な左官仕上げを継続して施工しています。国内唯一といっても過言ではない提案型左官とはどういったものなのか、原田左官工業所で働く魅力について詳しくご紹介します。

目次

    • 原田左官工業所とは?
      •  原田左官工業所の概要
      •  原田左官工業所がこだわる「提案型左官」とは?
    • 原田左官工業所の魅力と特徴
      •  職人の技能を伸ばすアトリエ型左官
      •  若手から熟練者まで活躍できるチーム作り
      •  オリジナル素材と工法が豊富
      •  幅広い案件を請け負っている
    • 原田左官工業所で働く職人たちの声
      •  2021年新卒入社のOさん
      •  2022年中途入社のNさん
      •  2019年新卒入社のMさん
      •  2014年新卒入社のYさん
      •  2020年新卒入社のOさん
    • 原田左官工業所の施工事例
        •  プラスチックのコップを粉砕し、テラゾ仕上げに混入した例
        •  カーテンのような布の”よれ”を表現した左官仕上げの例
        •  複雑な模様を可能にした型を使用した左官仕上げの例
    • まとめ

 

原田左官工業所とは?

壁を塗る左官職人さん2名

はじめに、原田左官工業所とはどういった企業なのか、基本情報や強みについてご紹介します。

原田左官工業所の概要

有限会社原田左官工業所は昭和24年(1949年)に創業した建築会社であり、現在は東京都文京区に本社を構えています。
左官工事全般とタイル貼り工事、防水工事、れんが・ブロック工事業などを中心に事業を展開しており、特に商業施設や一般住宅向け工事を多く請け負っています。

会社概要
会社概要。会社名:有限会社原田左官工業所。創業:昭和24年4月。代表取締役社長:原田宗亮(ハラダムネアキ)。住所本社所在地:〒113-0022 東京都文京区千駄木4-21-1 ハラダビル。事業内容:左官工事 タイル貼り工事 防水工事 れんが・ブロック工事。建築業許可:東京都知事 許可(般-23) 第70927号

原田左官工業所がこだわる「提案型左官」とは?

私たちの目指す提案型左官とは、お客様の要望や設計士・デザイナー様のアイデアを左官によって具現化することです。
時代とともに建築技術は変化しており、たとえば一般住宅においては従来のような漆喰や土壁などが施工されるケースは決して多くありません。
しかし一方で、一般住宅や店舗の内装にこだわりたいというニーズも高く、依然として経験豊富な左官職人は不可欠な存在です。
また、機能性を維持しながら美しい内装・外装に仕上げるためには、室内のデザインや顧客の要望も的確に把握し、最適な素材選びや施工方法も提案できなければなりません。
お客様は建築のプロではありませんし、設計士・デザイナーにおいても建築のプロであっても左官の専門家ではありません。
私たちは、お客様や設計士・デザイナー様が考えていることを左官で実現するために、より具体的な選択肢を提案しています。ゼロからの提案ではなく、お客様が考えている潜在的な実現したいことを左官で形にするお手伝いをしています。

そのために日々、技能を高め伝統の工法を身に付ける努力をし、新材料・新工法にも積極的に取り入れています。
原田左官工業所には60人以上の職人が在籍しており、左官のスペシャリストとしてお客様のアイデアを形にする提案と施工をさせていただくよう努力しています。

原田左官工業所の魅力と特徴

塗り壁トレーニング

日本国内には建設会社や内装工事会社が多数ありますが、左官作業を依頼する設計士やデザイナー様の立場から見た場合、原田左官工業所にはどういった魅力があるのでしょうか。

職人の技能を伸ばすアトリエ型左官

壁サンプル作成をする左官職人さん

左官工事を専門に請け負っている原田左官工業所には、お客様から多種多様なデザインを表現してほしいというご要望を数多く頂きます。
ただし、「このような色、模様の壁にしたい」といったデザインは決まっていても、使用する材料の選択や工法によって仕上がり具合は大きく変わってくるほか、仕上げ方法そのものも職人に任されているため、職人としての腕の見せ所が多数あります。
原田左官工業所はアトリエ型の施工会社として、試作品の制作や新たな左官技術の研究など、職人の技能を伸ばすための支援を行っています。
試作室と呼ばれるアトリエには国内外問わず多様な材料・工具が用意されており、いつでも試作ができる環境を整えています。
そのアトリエで職人たちが、素材や技法を駆使し、お客様の理想を実現する独創的な左官仕上げを日々模索しています。
試作によって訓練されているため、独学では習得が難しい技術やノウハウが身に付いている職人が多く在籍しています。

若手から熟練者まで活躍できるチーム作り

左官技術はマニュアルや技術書を読んだだけで習得できるものではなく、現場での実践を積みながら技術力を高めていく必要があります。
原田左官工業所には60名以上の職人が在籍しており、熟練者と若手が混ざってチームとなり働くため、経験豊富な熟練者から若手の職人に技術やノウハウを継承する体制が整っています。

壁サンプルと施工前の壁を見比べる左官職人さん

また、若手だからといって先輩職人の作業を見て修行を積むだけでなく、レベルに合わせて作業が割り振られるため、即戦力が身につきやすい土壌が整っています。

オリジナル素材と工法が豊富

左官業として生き残っていくためには、他社にはない優れた技術や革新的な素材などの差別化が求められます。
原田左官工業所では漆喰やモルタル、土壁といった昔からの材料を見直し、より仕上がりやすくするため独自配合するなどのオリジナル素材の研究開発にも力を入れており、それらの特性を活かす最適な工法のノウハウも蓄積されています。
デザインや素材の品質についてお客様からの要求が高い場合でも、原田左官工業所へご相談いただくことで最適な解決策を提案させていただきます。

オリジナル素材一覧ページ

壁・床だけでない幅広い案件に対応

(テーブル・アートパネル・扉・ディスプレイ台の施工も対応)

従来の左官業といえば、住宅の壁や床などの施工が一般的でした。
もちろん原田左官工業所でもこれらの施工は数多く請け負っていますが、これ以外にもテーブルや流し台、カウンター、扉などの建具さらにはアートパネルなど幅広い案件を請け負っており、内装にこだわるお客様からのご要望にお応えできます。
最近ではお店の商品を際立たせるための伝えるディスプレイ台も数多く施工しています。

オフィスのベンチを左官で仕上がる左官職人さん3名
(施工例:オフィスのベンチ)

スチールドアに壁を塗る左官職人さん
(施工例:スチールドア)

左官アートパネル
(施工例:アートパネル)

左官で仕上げのジュエリー用ディスプレイ台
(施工例:ジュエリーのディスプレイ台)


原田左官工業所で働く職人たちの声

壁を塗る左官職人さん2名

原田左官工業所ではどのような人が働き、仕事にどう向き合っているのでしょうか。若手の職人として活躍している社員の声をまとめました。

2021年新卒入社のOさん

2021年に新卒入社の左官職人Oさん

大学で建築学を専攻していたOさんは、大学のカリキュラムの中で左官の魅力を知り、左官職人としての道を選んだといいます。

「新規オープンを控えた店舗の左官仕上げを手掛けました。
クライアントや設計士さんのご要望に近づけることが大変であったり、工期との兼ね合いで作業の段取りがうまくいかないことも少なくありません。
しかし、だからこそ、無事に工事を終えお店のオープンにこぎつけ、お客様で賑わっているところを見たときには大きな達成感を感じました。
原田左官工業所では材料の組み合わせや仕上げの方法などを色々と試すことができるため、今後はオリジナルの仕上げデザインに挑戦してみたいと思っています。」

2022年中途入社のNさん

2022年に中途入社の左官職人Nさん

前職も同じ左官職人であったNさんは、さらなるスキルアップを目指し2022年に中途採用で入社しました。

「前職では躯体や下地の仕事を多く担当してきましたが、原田左官では外装や内装の仕上げを行うことが多くあり、同じ左官職人でも仕事内容は大きく変わりました。
一口に仕上げといってもさまざまなパターンや工法があるため、現場によって毎回やり方が異なり大変に感じることもあります。しかし、その分達成感や満足感があり、自分自身の成長も実感できます。みんなで行う仕事のため、チームとしてのやりがいも感じます。」

2019年新卒入社のMさん

2019年に新卒入社の左官職人Mさん

大学では陶芸を専攻していたMさんは、タイル貼りや左官の専門的な技術を学べる会社を探した結果、原田左官工業所への入社を決めたといいます。

「左官の材料は、同じものであっても気候や環境、さらには作業を担当する職人によっても仕上がりに大きな違いが生まれることがあります。
左官の経験がない私にとっては、まだまだ難易度の高いお仕事も数多くありますが、有名なお店や会社などの作業を手掛けられることもあり、やりがいも感じています。
また、手掛けた作業を実際に見て、『うちの工事もお願いしたい』と相談を頂けたことも大きなモチベーションにつながりました。」

2014年新卒入社のYさん

2014年に新卒入社の左官職人Yさん

職業訓練の現場で内装工事を学び、左官業の楽しさを知ったというYさんは、2014年に新卒で原田左官工業所へ入社しました。

「原田左官工業所は左官業界の中でも職人を大切にするというスタンスがあり、仕事に対する品質にも強いこだわりがあります。
実際に現場に入って分かったことですが、設計事務所や監督からの期待値も非常に高いと感じています。
クライアント様からの期待に応えるためにも、自分自身の技術をしっかりと向上させ、工期通りに納品できるよう仕事に取り組んでいます。」

2020年新卒入社のOさん

2020年に新卒入社の左官職人Oさん

テレビで特集されていた原田左官工業所を見て左官業に興味をもったというOさんは、2020年に新卒で入社しました。

「左官業は一つとして同じ現場はなく、現場が変わるごとに新たな学びがあります。
覚えることが多く大変な面もありますが、原田左官工業所には多くの先輩がいるため、スキルアップ成長できる環境が整っていると思います。
また、ひとつの作業でも職人によってさまざまなやり方があるため、先輩が多いことで複数の手法を学べることも大きな魅力です。
まずは左官職人の基本を学び、できないことを減らし、自信をもって現場に行けるようになることが当面の目標です。」

原田左官工業所の施工事例

原田左官工業所では、自社開発のオリジナル漆喰素材「フルーフレ」や、多様な色と質感を表現できる「塗り版築」、壁を染め上げることで独特の質感を表現した仕上げ材「染~Sen~」などを活用し、デザイン性と実用性を兼ね備えた高品質の施工をご提案しています。
提案型左官の施工例をいくつかご紹介します。

プラスチックのコップを粉砕し、テラゾ仕上げに混入した例

プラスチックのコップを粉砕し混入させたテラゾ仕上げ

テラゾとは骨材や砕石を固めて表面を磨いた素材であり、ガラスや貝殻、陶器、木片などを混ぜることでデザイン性を高めることができます。
通常、プラスチックは柔らかい素材のため研磨時に傷が付きやすいのですが、研磨方法を変えたことで傷が目立たず、ガラスのような美しい仕上がりを実現できました。
左官のミライ通信:【施工事例】初の試み~ビールストーンにプラスチック片を混ぜる

カーテンのような布の“よれ”を表現した左官仕上げの例

カーテンのような布のよれを表現した立体感のある左官仕上げ壁

左官技術を応用すれば、立体感のある独創的な模様の壁も自由自在に表現できます。
熟練の職人が鏝(コテ)を駆使して仕上げたこちらの壁は、まるでカーテンのような布の”よれ感”が見事に表現されています。
このような3次曲面の施工は、角度が微妙に変わっていくため繊細な調整が求められ難易度が高いですが、熟練の職人によって滑らかに仕上げることができました。
左官のミライ通信: 3次曲面も施工可能 左官で作る印象的な壁

複雑な模様を可能にした型を使用した左官仕上げの例

左官技術を応用すれば、家紋やロゴ、イラストなどの模様を表現することもできますが、複雑な模様になればなるほど多くの時間と費用がかかってしまいます。
そこで、原田左官工業所ではこのような問題を解決するために、模様に合わせた型を使用する方法を提案しました。
型を貼り付けた後に仕上げ材を塗り、乾燥後に型を外すことで美しい仕上がりを実現しています。
左官のミライ通信:複雑な模様も可能!型を使った模様付け仕上げ

上記はほんの一例であり、一般住宅の内装はもちろんのこと、商業施設など幅広い施工実績があり自社サイトでも詳しくご紹介しているため、こちらもぜひご覧ください。
施工実績一覧ページ

まとめ

左官職人といえば設計士やデザイナー様からの指示に沿って作業を請け負うのが一般的ですが、原田左官工業所では国内唯一の「提案型左官」にこだわっています。
壁や床に使用する素材によっても機能性は大きく異なるため、住宅の快適性を向上しつつデザインの調和を図るためには左官の専門的な知見が求められます。
原田左官工業所では職人の技能を伸ばすための設備や環境が整っており、依頼いただいたお客様からも高い評価をいただいています。
高いデザイン性と機能性を両立し、お客様の要望を叶えるためにもまずは原田左官工業所まで気軽にお問い合わせください。


この記事を書いた人
原田宗亮

有限会社原田左官工業所代表の原田。
二級施工管理技士/左官基幹技能者/タイル検定二級。
(一社)日本左官業組合連合会監事及び青年部の副部長。
左官の講習会やワークショップを企画・開催し、左官の啓蒙活動を行っている。
建設業界のダイバーシティを推進し、女性の左官業界への参加の手助けや新しい人材の採用育成に力を入れている。
著書に「新たなプロの育て方」㈱クロスメディアマーケティング
「世界で一番やさしい左官」㈱エクスナレッジ

お問合せ先

有限会社原田左官工業所
113-0022 東京都文京区千駄木4-21-1
電話番号:03-3821-4969 FAX番号03-3824-3533

左官のミライ通信「Sakan Concierge(左官案内人)」

発行元:有限会社原田左官工業所・株式会社エイチアール
発行責任者:有限会社原田左官工業所 原田宗亮
HomePage:http://www.haradasakan.co.jp/
メールアドレス:sakan@haradasakan.co.jp

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