左官で作る磨き石調の仕上げ
左官で作る磨き石調の仕上げ
今回は左官で仕上げる磨き石調の仕上げについて。
左官には磨き仕上げというものがあります。
鏝で、(時にはペーパーサンダーで)磨くことで艶を出し、ツルツルピカピカな石のような仕上げをすることが出来ます。
石調の左官仕上げの元祖といわれているのが「イタリアンスタッコ」
イタリアでは大理石の産出が少なく、大理石の粉を用いて大理石調の塗り壁仕上げをするという技法が古くからありました。(ベネチアンスタッコともいいますが、恐らくイタリアのベネチア地方で盛んな技術だったからだと思われます。)
石が貴重だったので石に似せた左官仕上げが作られていったそうです。
この仕上げは左官なので、塗り継ぎ無くシームレスに大壁を仕上げられるのが特徴です。
(壁の両面が白の石のような大理石調塗り仕上げです。)
イタリアンスタッコは日本には30年前くらいから流行しはじめ、商業施設や公共の空間に今でも多く施工されています。
イタリアンスタッコ以外でも石に似せた仕上げというのは古くからあり、
日本でも漆喰などを用いて磨きの石調の仕上げを行っていました。
有名なところでは1880年の建てられた札幌豊平館の暖炉があります。
暖炉の周りの仕上げを白と鼠色の漆喰で模様を付けた大理石調の磨き仕上げになっています。
写真参照:さっぽろサイエンス観光マップHPより
http://d.hatena.ne.jp/costep_webteam/20060824
磨き石調の左官仕上げですが、
こんな使い方もできます。
「柱を左官施工で大理石調に仕上げる」
(中央の柱が大理石調の仕上げです。)
この物件ではガラスを挟んで内・外で大理石の柱があるように見せたいというお客様のご要望があり、
左官で塗って仕上げることで大理石の柱を表現しました。
(柱を切断したような状態で仕上げ 現場で取り付けていただきました。)
(仕上がりの写真。内側から見たところ)
(ポリーブル 大理石調仕上げ)
ディテールを見ても大理石でガラスを挟んだような仕上がりになりました。
原田左官ではこのような石の肌にみせる仕上げも取り扱っています。
原田左官オリジナル仕上げ「ポリーブル(Polible)」
それはまるで石のような仕上げです。
「ポリーブル 今までにない石調仕上げ」
Webカタログ:ポリーブル
https://www.haradasakan.co.jp/webcatalog/webcataharada/webcatapolible/
いずれの材料にしても3次曲面を磨きの石調に仕上げられるというのが左官の魅力。
左官で仕上げる磨き石調の仕上げ
見直してみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
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左官のミライ通信「Sakan Concierge(左官案内人)」
発行元:有限会社原田左官工業所・株式会社エイチアール
発行責任者:有限会社原田左官工業所 原田宗亮
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