「OLTREMATERIA」オルトレマテリア あなたのアイデアが育てる左官材料
「OLTREMATERIA」オルトレマテリア あなたのアイデアが育てる左官材料
イタリアの左官材料「オルトレマテリア」の日本初研修を中心にお伝えします。
まずはオルトレマテリアの復習。
表面強度があり、尚且つ弾性もあるイタリア発の左官材料です。
当初は床用に開発された材料のため、フラットで単色の仕上げが標準でしたが、
豊富なカラーバリエーションがあり、様々なテクスチュアが出来るのがこの材料の魅力です。
(基本色30色+αの豊富なカラーバリエーション)
(日本には今までなかったテクスチュアがあります。)
今回の日本講習では基本編とテクスチュア編を2日に分けて講習しました。
今までは施工ライセンスを取得するためにはイタリアで研修を受ける必要がありましたが、
今回、オルトレマテリアマスターのコラッドさんを日本にお呼びしてライセンス講習を行うことになりました。(コラッドさんはイタリア人ですが、現在ベトナムに住んでおり、ベトナム・タイなどでオルトレマテリアの施工を行っています。)
オルトレマテリアについてどんな質問をしても的確に答えてくれました。
まずは座学。
オルトレマテリアの基本理念を学びます。
それは無害であること。
オルトレマテリアは施工後、人体に影響がないことはもちろんですが、施工者にとっても無害な材料であることを基本理念にしています。
有害な臭いなど人体に負荷がかかることはありません。
そのオルトレマテリアの基本理念を学んだ後は施工研修!
床に使用する場合の仕上方法を学びます。
オルトレマテリアで仕上げた床はイタリアの現地で何か所も確認しましたが、
クラックが入っている場所はまったく無かったです。
建物に施工するからには色んな状況があり、絶対にクラックが入らないとは言えないでしょうが、かなりクラックが入りにくい仕上であることが分かりました。
そしてテクスチュア編。
こちらはパールを入れた仕上げ(名称:エコペルラ)
塗り付け後、研磨することでパールを表面に出します。
次は、煉瓦の粉を入れた仕上げ(エコピエトラ)
塗り付けた状態はこのような感じ。
これを専用のトップコートで色を付けます。
色を重ねることで古びた石のような肌を作ることが出来ます。
(渋くてオルトレマテリアの中で個人的には一番好きです。)
他にもはっぱを貼った仕上げやレース模様をつける仕上げなどを行いました。
(レース模様の仕上げ。この後レースを剥がし、模様を転写させます。)
このようにオルトレマテリアは一つの材料で何でもできるのが売りです。
そして、今までの左官材と大きく違うのは、仕上げのテクスチュア名が決まっていないことです。
エコペルラやエコピエトラなど材料の配合が決まっていてテクスチュア名があるものはありますが、
基本的には施工者のオリジナルなものになります。
紙をクシャとした模様=紙クシャ、指を8の字に動かした模様=8の字、など多く施行することで愛称がつくことはありますが、施工者それぞれでニュアンスの違いが出るものです。
また同じ人が施工しても施工方法の若干の違いで仕上がりが変わってきます。
ここまで自由度が高い素材。
これは今までの左官材料では無かったことです。
テクスチュア名が無いというのはお客様にとっては選びにくいかもしれませんが、
それはオルトレマテリアのサービスが以下のような考えを持っているからです。
それは「タクシーのサービス」。
交通手段に例えて、電車ではなく、タクシーのようなサービスを目指しています。
その意味は、こういうことです。
電車は決まった線路を走ります。
お客様が電車に合わせて駅に向かい、目的地に近い駅で降りて、徒歩などの移動手段でも目的地に付く、お客様が電車に合わせるものです。
左官仕上げで言えば、おおよそこんなような風合いでいいからこれに合わせようとか、この3つのテクスチュアの中から決めてください、というようなサービスです。
このようなサービスは型が決まっているため、失敗は少ないです。
逆に言うと失敗が少ない分、冒険もないので見たことのない新しいものは生まれません。
お客様の全てのご希望通りの欲しいものは手に入りにくいです。
お客様がその型に合わせるような形です。
公共のサービスのような考え方です。
一方、タクシーはお客様を目の前から目的地まで連れていきます。
お客様に寄り添ったサービスです。
型にはまっていないため、お客様の行きたいところへピッタリと合わせることができます。
オルトレマテリアはそのような左官仕上げなのです。
過去の施工写真やサンプル写真のリストから自分の行きたい方向を大雑把に知り、打ち合わせをしながら詰めていくことで欲しい仕上げを探っていきます。そのため、決まったテクスチュア名が無いのです。
そこがこのオルトレマテリアの面白いところ!
その素材をどのように活かすかはお客様のアイデア次第なのです。
これがオルトレマテリアの様々なテクスチュアの一部です。
お客様の発想でどんどん成長する仕上げ材「オルトレマテリア」。
あなたも是非、この材料を育てることに参加してみませんか?
Webカタログ-オルトレマテリアは こちらから
https://www.haradasakan.co.jp/webcatalog/oltremateria/
最後までお読みいただきありがとうございました。
お問合せ先
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