オルトレマテリア 床への施工
オルトレマテリア 床への施工
今、話題の素材「オルトレマテリア」(OLTREMATERIA)。
この商品はイタリアで開発された高耐久で意匠性を兼ねそろえた今までに無い左官材料です。
オルトレマテリアの様々な模様が注目されることが多いですが、今回は床への施工の魅力をお伝えします。
まずはオルトレマテリアのおさらい。
オルトレマテリアとは樹脂系の左官材料で、表面強度があり、尚且つ弾性もあるイタリアの左官材料です。
樹脂系の材料のため、豊富なカラーバリエーションがあり、狙い通りの色をバッチリと出すことが出来ます。
今でこそ様々なテクスチュアがありますが、当初は床用に開発された材料です。
今回は当社事務所の床で試験施工をしました。
廊下の床モルタルがクラックが入ってしまっているので、それをオルトレマテリアのエコピエトラに塗り替えます。
現状はモルタルでこのようにクラックがかなり入っています。
(当社の廊下 床モルタルの状態)
(現状の床 クラックがかなり細かく入ってしまっています。)
ここに専用プライマーの塗り、ガラスメッシュを張り付け、フォンドフレックスという下塗り材を塗布します。
動画:床フォンドフレックス施工の模様【有限会社原田左官工業所】
その後、エコピエトラの材料を塗って仕上げていきます。
エコピエトラはオルトレマテリアの材料にコッチョペースト(レンガを砕いた粉)を混ぜて仕上げていきます。
これがエコピエトラ。
(エコピエトラ レンガの粉を混ぜたオルトレマテリア)
(オルトレマテリア エコピエトラの施工)
(オルトレマテリア エコピエトラの施工)
(オルトレマテリア エコピエトラ塗り付け)
塗りつけた後、ゴム鏝をグルグル回し、レンガの粉を動かすことで模様をつけていきます。
この工法はイタリアで専門の職人さんから直接指導を頂きました。
動画:オルトレマテリア エコピエトラ研修の模様【有限会社原田左官工業所】
イタリアまで行って研修を受けてきた甲斐がありました。
その後、表面を研磨し、フラットにします。
(オルトレマテリア エコピエトラ 素地仕上げ)
これで仕上がりでもいいのですが、
使い込んだ古い床を表現するために専用のカラートップコートを数種類塗り重ねます。
これでエコピエトラの完成です。
(エコピエトラ 完成)
(エコピエトラ 完成)
独特な渋い色ムラが特徴です。
当社の左官ライブラリーの正面床も同時期に塗り替えました。
ここも床モルタルで仕上げた部分だったのですが、不忍通りという交通量の多い通り沿いということと、隣の建物の解体・建設工事があり、振動が多くあったため、クラックが入っていました。
施工前。
表面研磨をし、表面の墨モルタルを剥がした状態。
これくらいクラックが入っていました。
(施工前のクラックが入っている状態)
ここにメッシュを張り込み
(オルトレマテリア 下地処理 ガラスメッシュ張り込み)
オルトレマテリアを仕上げていきます。
(オルトレマテリア床 黒仕上げ)
これで完成。
(オルトレマテリア床 黒仕上げ)
クラックの無い丈夫な床が仕上がりました。
黒以外にも白系の仕上げも組み合わせてみました。
外部なのでエコビコストロングといういちばん強力なトップコートを塗りました。
汚れにくく、もちろんしっかり水もはじきます。
(オルトレマテリア床 白仕上げ エコビコストロング)
今までにないスカッとした犬走りを作ることが出来ました。
丈夫で退色しない床仕上げができるオルトレマテリア。
お店の仕上げとしていかがでしょう?
最後までお読みいただきありがとうございました。
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