ビールストーンの新しい使い方 象嵌仕上げ
ビールストーンの新しい使い方 象嵌仕上げ
左官に何か異素材を埋め込んで仕上げる施工法を取り入れられることがよくあります。
いわゆる象嵌仕上げ。
過去にはこんなサンプルを作ったことがあります。
「@」の真鍮金物。
これをモルタルに埋め込んでこんな見本を作りました。
こちらは真鍮の棒をカットしたものを埋め込んだモルタル仕上げ
こんな風に左官で象嵌仕上げを行うことが出来ます。
今回ご紹介するものはビールストーンで象嵌仕上げをした物件のご紹介です。
お店はソフトクリーム屋さん。
お客様のご要望は写真のように大きな石の断面が見えているカウンターを作りたいということでした。
イメージ写真
それを基に試作をし決定したサンプルがこちら。
このように大きな大理石のかけらを入れます。
施工はこのような方法で行いました。
施工場所はカウンターの立ち上がり。
まずは人造大理石のかけらを貼り付けます。
そこに配合したビールストーンを塗りこんでいきます。
塗り付け後、きめの細かいビールストーンを塗り付け平滑に仕上げていきます。
ビールストーン硬化後に、サンダーで研磨。
まだ周りが仕上がっていませんが、研磨後のビールストーンはこのようなツルツルの状態になります。
こういった仕上げを昔は現場で塗るテラゾ=「現テラ」と言っていました。
まさに現場で塗るテラゾ仕上げ。
完成写真がこちら。
遊び心が散りばめられていて、ハートにカットされた人造大理石が埋め込まれています。
こちらは星型!
よーく見るとソフトクリームの形のものも入っています。
(ビールストーン 白 ソフトクリーム型の人造大理石入り仕上げ)
見つけられましたか?
アップにするとこうです!
現場施工のビールストーンだからこそ、こんな風に遊びを入れることが出来ます。
大阪の阪急三番街のシルクレームというお店です。
ポップな感じのソフトクリーム屋さんですので、是非、お近くの方はお立ち寄りください。
骨材を混入してカチッと仕上げるイメージの強いビールストーンですが、何かを象嵌することで新しい仕上がりにもなります。
厚みを感じさせる左官象嵌仕上げ。
新しいテクニックの一つとしていかがでしょう?
ご紹介店舗情報
シルクレーム 阪急三番街店
大阪府大阪市北区芝田1-1-3
阪急三番街 南館B2F シルクレーム
最後までお読みいただきありがとうございました。
お問合せ先
有限会社原田左官工業所
113-0022 東京都文京区千駄木4-21-1
電話番号:03-3821-4969 FAX番号03-3824-3533
左官のミライ通信「Sakan Concierge(左官案内人)」
発行元:有限会社原田左官工業所・株式会社エイチアール
発行責任者:有限会社原田左官工業所 原田宗亮
HomePage:http://www.haradasakan.co.jp/
メールアドレス:sakan@haradasakan.co.jp