モルタルにラインを入れる鏝
モルタルにラインを入れる鏝
投稿日:2022年03月21日 (月)
ヒビ引きという名前の鏝があります。
(ヒビ鏝、江戸弁ではシビとも言います。)
この鏝は塗る面にこのように突起が付いています。
この鏝を使用することで塗った後に筋・ラインを入れることが出来るんです。
床のモルタルで、たまにこのようなラインが入っているのを見たことがありませんか?
これはモルタルが柔らかいうちにヒビ引き鏝をまっすぐに引くことでラインを付けているのです。
ヒビ引き鏝。
裏面を見るとこうです。
突起の部分の大きさはいろいろあります。
こんな鏝もあるんですね。
ヒビ引き鏝で引いたラインは定木を当ててまっすぐ引いても若干揺らぎが出て、手仕事感があるラインに仕上がります。
日本には1000種類以上左官鏝があると言われています。
様々な鏝を使って人の手で形を作っていく。
そういう部分が左官の魅力です。
この記事を書いた人
有限会社原田左官工業所代表の原田。
二級施工管理技士/左官基幹技能者/タイル検定二級。
(一社)日本左官業組合連合会監事及び青年部の副部長。
左官の講習会やワークショップを企画・開催し、左官の啓蒙活動を行っている。
建設業界のダイバーシティを推進し、女性の左官業界への参加の手助けや新しい人材の採用育成に力を入れている。
著書に「新たなプロの育て方」㈱クロスメディアマーケティング
「世界で一番やさしい左官」㈱エクスナレッジ