モールテックス(MORTEX)新たな魅力
モールテックス(MORTEX)新たな魅力
大好評の左官材料「モールテックス」。
今回は、まだまだ知られていないモールテックスの新しい使い方についてお伝えします。
まずはおさらい。
モールテックスとはベルギー製の薄塗り左官材。
1-3mmと薄塗りですが、「柔軟性」「強靭性」を兼ね揃えていて、
割れにくく、非常に強い材料です。
過去の モールテックス(MORTEX)の魅力ページ はこちら
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今まで左官で仕上げられなかった「キッチン」や「家具」などにも塗り込むことが出来る材料です。
そんな魅力的なモールテックス。
今まではベニヤ下地で物凄く長い1枚のカウンター仕上げをする家具を
天板、立ち上がりを全て巻き込んで仕上げるというように使われていました。
長いカウンターの施工例
キッチン家具を塗り込んで仕上げた施工例
製造元はベルギーに本社があるBEAL社。
今回、BEAL社のディレクターの方が、わざわざベルギー本社から原田左官にいらっしゃいました。
ディレクターのケヴィンさん。
モールテックスの新しい魅力や仕上げ方法について、いろいろと教えていただきました。
左からベルギーBEAL社ケヴィンさん、BEAL日本の代理店滝田さん、代表の原田。
研ぎ出しの材料、ビールストーンについても面白い話をたくさん聞けたのですが、
それはまた別の機会のお伝えします。
モールテックスの新しい魅力の一つは「かすれ」柄。
これは主材を塗る2回目の時に、部分的に水をかけ色を飛ばすテクニックです。
水がついた部分だけ少し色が飛び、掠れたような模様が付きます。
このテクニックはある程度模様を想像して水をかけ色を飛ばしますが、しっかりと鏝押さえをするため、動き方は制限されてしまうのと色飛びは自然に発生するものなため、
あまり模様を指定されてしまうと難しい仕上げです。
(また、水をかけることは効果不良にもなる可能性がありますので、誰でもこの仕上げが出来るというわけではなく、上級者のテクニックになります。)
そのテクニックを使えば、このようなかすれ模様を作ることが出来ます。
(因みにこれはインディゴ染料を使用、ストーンウォッシュのデニムをイメージしたモールテックスです。)
また、2色使用して仕上げる方法もあります。
モールテックスは1回目、2回目を塗って仕上げる材料です。
元々鏝の押さえた跡を出し、柄として楽しむ材料ですが、1回目2回目の塗りをそれぞれ違う色を使えば、
よりコントラストが出た模様を作ることが出来ます。
あまりかけ離れた色だと違和感が出ますので、同じようなトーンの品番を重ねるのがお勧めです。
(例としてモールテックスのカラーチャート1回目BM59 2回目BM60の仕上げ)
(1回目BM58 2回目BM44の仕上げ)
(1回目BM58 2回目BM52のひきずり調仕上げ)
また、同時期に静岡の村松建材さんにもモールテックスのお話を聞くことが出来ました。
村松建材さんはモールテックスをよく扱っている建材屋さんで、在庫も豊富です。
村松建材さんではモールテックスの専用顔料を拝見させていただきました。
なんと全部で68色。
モールテックスの標準色は
基本カラー16色×4トーンで 64色ですが、
新色もあり、この顔料の組み合わせによって、より多くのカラーを作ることが出来ます。
さすがはヨーロッパのメーカー。
顔料の名前も「レモン」や「マルゲリータ」など洒落てます。
また、凹凸模様を付けたモールテック仕上げのサンプルも。
これもモールテックスの新しい魅力の一つですね。
メタリック顔料を使用したモールテックスもあります。
ゴールド、シルバー、ブロンズなどのメタル色があります。
メタル色を使ったモールテックスがこちら。
これも今までのモールテックスには無い印象ですね。
今流行のモールテックス。
このようにまだまだ知られていない仕上げ方があります。
最後におまけ。
BEAL社のケヴィンさんからお土産をもらいました。
モールテックスのノベルティー。
缶蓋を使った入れ物の中にキャンディーが入っていました。
こんなちょっとしたところからもセンスを感じますね。
モールテックス まだまだ未知の魅力のある材料です。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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