ベルギー研修 モールテックス・ビールストーン
ベルギー研修 モールテックス・ビールストーン
2017年9月に当社の職人 吉成さんがベルギーBEAL社で行われた講習会に参加しました。今回はそのベルギー研修レポートです。
当社以外にも日本から10数名でベルギーBEAL社を訪問しました。
ここがBEAL社。
BEAL社の中はモールテックス、ビールストーンの仕上げのオンパレードでした。
モールテックスのカタログで有名なあのカウンターもありました!
モールテックスのカタログ
ベルギーで撮影したカウンターの写真
いつもカタログで見慣れている実物を見るとちょっと感慨深かったです。
もちろんビールストーンもいっぱいありました。
貝殻を使ったビールストーンのテーブル天板
こんなに大きな骨材を使用したビールストーンの天板もありました。
光が透ける骨材を使用し、こんな透過するビールストーン仕上げもありました。
内側のライトの光を透過しています。
こんなサンプルも!
コーヒー豆を入れたビールストーン!
いろんなアイデアがありますね。
まだまだ見たことのない仕上げが出来る可能性のある素材です。
モールテックス・ビールストーンに共通して言えることですが、
付着力の強さについては改めて感じました。
通常、こんな風に見切りが無く塗る材料を止めてしまうとキワから剥がれてしまいますが、
モールテックス・ビールストーンはこのように全く剥がれません。
改めて強力な接着力を実感しました。
今回、BEAL社に来て興味深かったのはモールテックスのまだまだ知られてない仕上げ方がある点でした。
1回目の塗りと2回目の塗りを違う色で行う方法や
(2色使いで深みを持たせたモールテックス仕上げ)
1回目の塗りの時に模様をつけておいてその柄を浮きだたせる仕上げ
(ローラー模様を浮きだたせたモールテックス)
また、モールテックスを凹凸をつけて仕上げる方法
こんな仕上げや
巣穴が入った仕上げ
凹凸をつけてヘッドカットした仕上げ
こんな石の肌のようなモールテックス仕上げもありました。
日本には取り入れられていないモールテックスのテクスチュアです。
モールテックスのストライプ仕上げ
床・壁 模様を繋げて仕上げています。
これらはまだ日本では知られていないモールテックスの新しい魅力です。
まだまだ可能性を秘めた素材だと感じました。
また、現地ではBEAL社のトレーナーによる施工講習も行われました。
モールテックスは勿論、ビールストーンの塗り付け・研磨方法まで詳しく教えていただきました。
ビールストーンの専用材(ビールパスタ)をぬり、専用の機械で刷り込んで目つぶしを行っています。
動画:ビールストーン 塗り付け
その後、ノロ研ぎをしていきます。
動画:ビールストーン 研磨
掃除機でノロ水を吸い取り仕上げていきます。
動画:ビールストーン 仕上げ
ここで教わった技術はこれからの施工に活かしていきたいと思っています。
最後に、お伝えしたい点が一つ。
モールテックスは日本ではまだ3年程度の実績ですが、ベルギーでは20年以上の歴史のある材料です。
約20年前に壁・テーブルにモールテックスを施工したレストランに伺いましたが、
まったく剥がれやクラックが無いことに驚きました!
トップコートはメンテナンスで何度も塗り重ねているようですが、
素材の強さにびっくりしました!
トップコートもしっとりと染み込んでいて、
この使用されている感のモールテックスがすごくいい味を出していました。
ベルギーで見てきたこと、講習を受けたことをこれからの日本の施工に活かしていきます。
これからもモールテックス・ビールストーンの新しい魅力を引き出していきますので、
よろしくお願いします。
ベルギーBEAL社の皆さん、エージェントの滝田さん。
ありがとうございました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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