レリーフ左官ステンシル工法
レリーフ左官ステンシル工法
今回はレリーフ左官仕上げ ステンシル工法についてです。
あまり知られていないですが、レリーフを作ることは左官の得意分野です。
鏝で材料を塗り付け、盛り上げて立体的なものを作ることが出来る左官工法にはすごく向いています。
昔の工法でいれば鏝絵なんかもレリーフの分野に入ると思います。
(左官職人が全員鏝絵を作れるわけではありませんが、絵心がある職人が施主さんや工務店さんに対して仕事をさせていただいた感謝の意味を込めて作ったこともあったそうです。)
「レリーフ」という言葉を調べると「浮き彫り」と出ます。
種類としては立体感のあるハイレリーフ、掘り込みが少ないローレリーフがあるようです。
鏝で盛り上げて一つずつ手作業で作る左官レリーフは味があり、趣があるものが多いですが、
非常に手間と時間がかかるのが難点でもあります。
その部分を解決し、比較的簡単に「レリーフ(浮き彫り)」を作るのが
今回ご紹介する「レリーフ左官仕上げ ステンシル工法」です。
この工法は型紙を使い、模様を作っていくので同じ形を繰り返し作ることができ、且つ、左官で塗るため、
少し盛り上がった仕上がりにすることが出来ます。(分野でいえばローレリーフになるようです。)
作業工程はこの手順になります。
①まず、レリーフにしたい模様をカッティングシート等で作ります。
実際の施工がこちら。
両国 江戸NOREN
施工後がこちら
かなり細かい模様まで表現することが出来ます。
(この施工の素材は樹脂系左官材)
浅草ROX まつり湯
完成後の写真がこちら
白色系の珪藻土仕上げ、右側に「ROX」文字が入ってます。
EVのボタンも左官仕上げと一緒の○にデザインされています。
このように珪藻土でもかなり細かい模様まで表現できます。
また、下塗りを違う色で施工すれば模様をよりはっきり出すことも出来ます。
サカンライブラリーにも今回ご紹介したものが展示してありますので、
よろしければご覧ください。
現在、サカンライブラリーの見学は予約制になっていますので、
ご希望の方は下記の「お仕事に関するお問い合わせ」入力フォームより
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をご記入の上、お問い合わせください。
お仕事に関するお問い合わせページ
https://www.haradasakan.co.jp/contact/works_form.php
この工法は文字や模様を凹ますので、沈み彫りという工法に近い模様の付き方になります。
左官でレリーフを作る方法は他にも多数あります。
それはまた、別の機会にお伝えしたいと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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左官のミライ通信「Sakan Concierge(左官案内人)」
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