塗り版築 空と砂浜のイメージ
塗り版築 空と砂浜のイメージ
版築とは枠の中に土などを突き固めて塀を作る工法で、万里の長城の城壁にも使用されている古くからある工法です。
その版築工法を塗りで表現したのが「塗り版築」仕上げです。
今回はその「塗り版築」で、空と砂浜をイメージした仕上げの施工例をお伝えします。
ご依頼いただいたお店はオーストラリアレストラン。
オーストラリアの広大な大地と海、空が時間をかけて育んだ食材をゆったりと楽しむことがコンセプトのお店だそうです。
そのため、内装のイメージはズバリ「オーストラリアの海、空、大地」。
そんなイメージで塗り版築仕上げが出来ないかというご依頼をいただきました。
デザイナーの方から頂いたオーストラリアのイメージとしてはこんな感じ。
さて、これをどのように塗り版築に活かしていこうかとチャレンジします。
進めていくにあたり、まず大雑把な色のイメージを実物にしました。
それを基にブラッシュアップしていきます。
デザイナーさんから、「夜空も表現したい」というご要望を頂き、
空色を濃くし、
更に星をイメージした光るもの(ガラスやビー玉)などを埋め込んで試作を行いました。
最終的にはお客様から光をためる石(蓄光石)を支給していただき、夜空の星をイメージしたサンプルを作ることになりました。
そのサンプルがこちら
全体のバランスを見るため、幅を細くしてサンプルを作ります。
デザイナーさんから大筋にはOKを頂きました。
このサンプルを基に、最終的に施工場所は
・壁~天井をRで繋げ砂浜から空をイメージした壁部分
・夜空と雲をイメージした天井部分
この2か所になりました。
そして現場施工!
蓄光石を入れる部分は鏝でくり抜いて埋め込みます。
施工の模様はお店の動画でもご覧いただけます。
(タイムラプス風の動画でご覧いただけます。)
動画:AUSTRALIAN WINE DINING 64 Barrack st.
完成写真がこちら
オーストラリアの海、空、大地をこんな風に左官的に表現することができました。
いかがでしょう?
砂浜の部分はお客様のアイデアで珊瑚を頂いて張り付けています。
壁、天井でRに続く部分はこのような感じ。
オーストラリアレストラン64Barrack street
お店のHPはこちらです。
オーストラリアンワインダイニング「64 Barrack st.」
http://barrackst64.com/
是非、一度足を運んでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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