タイルライブラリーの見どころ 見たことのないテラゾMIPAについて
タイルライブラリーの見どころ 見たことのないテラゾMIPAについて
原田左官で「タイルの魅力発信プロジェクト」という取り組みを行っています。
その一環としてタイルとテラゾのショールーム「タイルライブラリー(TILE LIBRARY)」を2020年11月にOPENしました。
通常のタイルを飾ってあるショールームとは異なり、私たちがセレクトした特殊タイルやタイルのコーディネート方法のアドバイス、タイルを活かす新しい工法などをお知らせする場所です。
今後「タイルを選ぶ人」「タイルを使う人」にPRをするタイルの魅力発信基地として発展させていきます。
タイルのショールームなのですが、テラゾ仕上げも盛りだくさん。
日本で初めて使うテラゾタイルや見たことない工法で仕上げたものなど様々なテラゾ仕上げを見ることが出来ます。
今回はそのタイルライブラリー内のテラゾタイルMIPA(ミパ)についてお伝えします。
タイルライブラリーのテラゾ仕上げ。
大きな見どころの一つがMIPA(ミパ)。
MIPA(ミパ)とはイタリアのMIPA社が作っているテラゾタイル。
大きく分けて3つシリーズがあります。
・Decori
・Modulo
・Slabs
DECORI
まずはDECORI(デコリ)というシリーズ。
型に流しこんで作る手作りのデコレーションテラゾです。
標準の型の種類は130種類以上!
種類はこちら。
よく見るとCarmen(カルメン)やNabucco(ナブッコ)などオペラのタイトル名がついている型もあり、おしゃれ!
流石イタリアだと感じます。
この型に流し込んで1枚1枚ハンドメイドで作っていきます。
この作業の美しさも感動的でした。
動画:タイルの製造方法と魅力のご紹介|デザインテラゾタイル MIPA Decori【有限会社原田左官工業所】
ハンドメイドなので、色を変えることは自由。
ネット上で色を指定して、組み合わせを見ることも出来ます。
色が自由に選べるのは手作りのテラゾだからこそ出来る良さです。
標準サイズは200角。同じサイズで単色のテラゾもあります。
今はこのようにモザイクになっているテラゾもあります。
テラゾがモザイクだと面白い意匠になります。
MODULO
次にMODULO(モデューロ)シリーズ。
これは9種類の形状の12種類の色を組み合わせて作る仕上げ。
この中から形状を選び、
テラゾの色を選びます。
作成したテラゾ板の組み合わせでパターン張りをし、仕上げます。
今まで見たことないようなデザインのテラゾ仕上げを作ることも出来ます。
SLABS
3つ目がSLABS(スラブス)。
600角や600*1200などの大判のシリーズ。
今、タイルも石も大判が世界的に流行しています。
テラゾでもこのように大判のものがあります。
特注で、キッチントップや階段の形状にも加工して納品することが出来ます。
今回、当社でも大判SLABSのオマージュとして現場施工で大判テラゾを作ってみました。
名前を「大判テラゾパネル工法」としています。
ビールストーン 大判テラゾパネル工法 塗りつけの模様
動画:壁に取り付け出来る大判テラゾパネル制作|黒ビールストーン研磨施工【有限会社原田左官工業所】
ビールストーンパネル 大判テラゾパネル工法 取り付けの模様
動画:黒ビールストーンの大判テラゾパネル|ショールーム壁に展示品として取り付け【有限会社原田左官工業所】
大判の人造石一枚の壁が出来ました。
(ビールストーン大判テラゾパネル工法 黒色 原田左官 ミコレアーク タイルショールーム)
この工法を使えば、現場の柱の幅に合わせて一枚のパネルを作る、天井から床まで一枚の仕上げにすることができます。
また、左官工法で施工する人造石なので、特注仕様が比較的容易に施工できます。
製作中に指示を頂きながら特注の人造石を作れます。
天板のように床面で施工したものを壁に付けるので、壁を塗る工法では混入できない20mm以上のサイズの石も入れることができます。
テラゾをパネルで作成するとそのようなメリットがあります。
テラゾは元々、砕石の再利用として考え出された工法のようですが、
型を使う、石をちりばめてデザインする、などの施工法で独自に発展しています。
今回ご紹介した「MIPA」、「大判テラゾパネル」などを使用することで、今まで見たことがないテラゾを表現することもできます。
是非、まだまだ知られてないテラゾの魅力を一緒に引き出してみませんか?
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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