【施工事例】初の試み~ビールストーンにプラスチック片を混ぜる
【施工事例】初の試み~ビールストーンにプラスチック片を混ぜる
今回は粉砕されたプラスチックコップをビールストーンに入れた施工例について紹介します。
・ビールストーンとは?
・プラスチックを入れたビールストーンの施工事例
■ビールストーンとは?
ビールストーンとは、専用のセメントに骨材を混ぜて研ぎだすセメントテラゾです。
骨材(天然石)を混ぜて施工するので、仕上げのバリエーションが豊富にあります。
さらに専用骨材以外にも、貝殻やガラスなど、様々な素材を加えることができ、
アイデア次第で見栄えが無限に広がる、デザイン性に優れた仕上げです。
今回はそんなビールストーンにプラスチックを入れて施工しました。
ガラスなどとは違い、プラスチックだと研磨した時の傷が残る心配がありましたが、
透明感のあるきれいな仕上がりにできたのでご紹介します。
■プラスチックを入れたビールストーンの施工事例
今回施工したのは、オフィスのエントランスにあるベンチです。
ここに混ぜ込んだプラスチックコップがこちら。
これを粉砕していきます。
5mmほどに細かく砕かれた状態がこちら。
これを基材とともに撹拌し、下地処理をした土台に塗り付けます。
乾燥させたら研磨していきます。
埋もれていたプラスチック片がすこしずつ表面に見えてきました。
全体的に磨き終わるとこのような仕上がりに。
近くで見ると、プラスチックコップの厚みがグラデーションになって表れています。
白の基材に細かなプラスチック片を混ぜているので、
淡い色が散りばめられた爽やかな仕上がりになりました。
ベニヤ下地に施工していますが、立ち上がりから塗りこんでいるので
厚みのある一枚ものの石材のような重厚感を出すことができました。
ガラスと違い、プラスチックだと研磨時の傷が残るのでは?など色々な心配がありましたが、
試作をした結果きれいに仕上げることができました。
入れることが可能な素材が増えたことで、バリエーションがさらに広がりました。
さらに様々な素材で挑戦してみると、また新たな発想が生まれるかもしれません。
それもまたビールストーンの大きな魅力の一つではないでしょうか。
この記事を書いた人
有限会社原田左官工業所 工事管理部広報担当。
様々な空間を作り出す仕上げに興味を持ち、経理、営業事務を経て原田左官に入社。
左官についても広報活動についても勉強中。
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