ビールストーンで既存のお店を活かしてカウンターをリニューアル
ビールストーンで既存のお店を活かしてカウンターをリニューアル
木工下地でも割れにくく丈夫な仕上げができる塗りテラゾ左官材「ビールストーン(Bealstone)」。
自由度のあるテラゾ仕上げができるため、床だけでなく、壁や家具、什器など様々な所で使用されています。
今回、ご紹介するのは店舗リニューアルでビールストーンを使用した例のご紹介。
(原田左官ビールストーンカウンター施工 イエローページセタガヤさん外観)
長く営業されていたお寿司屋さんを改装して、居酒屋+コニュニティースペースに改装した場所。
お店の名前は「イエローページセタガヤ」。
見るとお寿司屋さん時代だった冷ケースもそのまま残っています。
(原田左官ビールストーンカウンター イエローページセタガヤさん店内)
お店を既存の状態でほぼ残し、カウンターをビールストーンで塗り替えました。
今の状態で使えるものはそのまま使用し、印象的に変えたい場所だけリニューアルする。
これからの改装工事に非常に良い方法ではないかと思います。
では施工前の状態から説明していきます。
改装前はこのような状態。
この内装を活かしながら地域コミュニティーにもなる場所にしていきます。
改装前のカウンター。
この上から施工もできるのですが、物販も行うということで、カウンターの幅を延ばしたいというご要望を頂きました。
大工さんにベニヤを増し張りしていただき、その上にビールストーンを施工することになりました。
この上に割れ防止のガラスメッシュを入れて下地処理をします。
立ち上がりは木枠を作りました。
木枠に流し込んで、ビールストーンの立ち上がり面を作ります。
今回の仕上げの特徴はテラクリスタが入っている点です。
テラクリスタはこのようなゴールド系のコーティングがされたガラス骨材。
そのコーティングが研磨することで底光りします。
このテラクリスタイエローゴールドと緑のガラス、寒水石などを混ぜて配合していきます。
ベースのビールストーンにも2色の顔料を入れて配合していきます。
ビールストーンを塗りつけた状態がこちら。
これを研磨し、テラゾの肌を作ります。
荒砥ぎ(最初に荒く研磨をする工程)の段階で巣穴が出てきます。
それをビールパスタという専用材で埋めて緻密な肌を作っていきます。
その後、研磨を繰り返していき、テラゾのツルツルな状態を作ります。
研磨が終わって埃を取った状態がこちら。
向こうの景色が映るくらいピカピカになりました。
この面にトップコートをかけて保護し、ピカピカな状態を長持ちさせます。
完成がこちら。
(原田左官施工テラクリスタ入りビールストーンカウンター イエローページセタガヤ)
緑と白の骨材にテラクリスタのゴールドが良いアクセントになっています。
後日、お客様から写真を頂きました。
元々のお店の雰囲気をそのまま残しながらの改装。
良い感じになりました。
既存を活かすことで今までお店を利用していた方たちも来やすいでしょう。
このお店は冒頭にもお伝えしたように地域コミュニティーの場としての活用も目指しているそうです。
居酒屋ですが、実は昼間は新鮮な有機野菜と野菜のパンを販売している八百屋さん。
そちらのほうが元々メインだったりしています。
八百屋を続けていくには「農業繁盛×地域円満」が大事だと感じて、地域の人がフラッと寄れる場所を目指しているそうです。
外観はほぼ昔のままですが、この場所で、手芸や様々なイベントを企画していくそうです。
お近くの方は是非、足を運んでみてください。
イエローページセタガヤさんのお店のFacebookページはこちら。
https://www.facebook.com/ypsetagaya/
昔の記憶を引き継ぎながらの改装。
印象的に見せたい部分や使い勝手を良くしたい部分を左官の力でリニューアル。
サスティナビリティや地域コミュニティの大事さが再認識される世の中にもなってきました。
左官として、今後もそういった物件に携わっていきたいと感じています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
お問合せ先
有限会社原田左官工業所
113-0022 東京都文京区千駄木4-21-1
電話番号:03-3821-4969 FAX番号03-3824-3533
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