その場で採れた土で仕上げる!風土~FUUDO~地元の土を使った仕上げ
その場で採れた土で仕上げる!風土~FUUDO~地元の土を使った仕上げ
今回は天然土の仕上げ「風土~FUUDO~」、地元の土を使って施工した例のご紹介です。
土の仕上げ「風土~FUUDO~」は土が主成分の左官仕上げ。
やさしい手触り感と温かみのある質感が特徴です。
土の仕上げは見た目にも優しく空間に潤いを与えることが出来ます。
今回は、土の仕上げ「風土~FUUDO~」をその場所で採れる土を使って仕上げました。
今回、ご依頼いただいたのは伊豆の和菓子屋さん「石舟庵」様。
素材にこだわっている和菓子屋さんです。
素材と作り手のこだわりはお店の冊子「S by Sekishuan」からも伝わってきます。
こだわりの和菓子店「石舟庵」。
熱海店の改装に当社が関わりました。
改装前の内部はこのような店舗でした。
今回の我々に伝えられたテーマは「土」。
石舟庵の高木社長より「お菓子は、素材と技術、自然と人が大事」とお伝えいただき、その自然の部分を土で伝えたいということになりました。
土がテーマなのでその仕上げとしてピッタリだと選ばれたのが土の仕上げ「風土~FUUDO~」。
風土はテーブル天板やイス、家具・什器にも塗れる土の仕上げ材です。
土の仕上げですが、表面強度が強く、接着力もあるため、木工下地の上に施工しても剥がれることがありません。
また、土の仕上げでよくある施工後に粉っぽくボロボロしてしまうこともありません。
今回はこの「風土~FUUDO~」を特注仕様で地元の土を使って仕上げてみようということになりました。
石舟庵様の地域、伊豆は非常に様々な色の土が採れる地域です。
熱海周辺のエリアだけでも鮮やかな茶色、黒、グレーなど実にカラフルな土が採れます。
せっかく地元に様々な土があるのだからそれを活かそうということになり、石舟庵の高木社長直々に現地の採掘可能な場所で少量取っていただきました。
採掘していただいた土がこちら。
天然の土の色は力がありますね。
この土をふるう作業を行い、左官で使用できるようにきめ細かく整えていきます。
土を細かく砕いて乾燥させ、ふるってきめ細かくした状態がこちら。
土の自然な色は目にも優しく美しいです。
この土を使い、テーブルやイスに施工していきます。
施工するイスはこちら。
木工のイスを支給していただきました。
ここに地元の土で練った材料を塗りつけていきます。
イスはよく見える座面のみ施工。
なかなか細かいので大変です。
こちらはテーブル。
これも木工の下地に地元の土の風土仕上げを施工します。
風土は土を微量の樹脂で練るため、表面強度が強い肌を作ることが出来ます。
動画:土の仕上げ「風土~FUUDO~」テーブル天板施工【有限会社原田左官工業所】
仕上がった状態がこちら。
カラフルな土のテーブル、イスが出来上がりました。
お店に設置された様子がこちらです。
熱海周辺の土を活かし、やさしい土の仕上げが実現しました。
Before Afterで比べるとこうです。
土を活かした素敵な空間作りにお役に立てたかと思います。
土の仕上げ「風土~FUUDO~」。
特注仕様にはなりますが、その場で採れた土の活かした仕上げも可能です。
その場で採れた土を使い、空間に想いを込める。
天然土の仕上げ「風土~FUUDO~」。
あなたの空間にもいかがでしょう?
「風土~FUUDO~」の説明はこちらのWEBカタログも併せてご覧ください。
WEBカタログ:土の仕上げ「風土-FUUDO-」
https://www.haradasakan.co.jp/webcatalog/webcataharada/webcatafuudo/
物件情報:石舟庵熱海店
デザイン:アーキブレイン株式会社白川氏
この記事を書いた人
有限会社原田左官工業所代表の原田。
二級施工管理技士/左官基幹技能者/タイル検定二級。
(一社)日本左官業組合連合会監事及び青年部の副部長。
左官の講習会やワークショップを企画・開催し、左官の啓蒙活動を行っている。
建設業界のダイバーシティを推進し、女性の左官業界への参加の手助けや新しい人材の採用育成に力を入れている。
著書に「新たなプロの育て方」㈱クロスメディアマーケティング
「世界で一番やさしい左官」㈱エクスナレッジ
お問合せ先
有限会社原田左官工業所
113-0022 東京都文京区千駄木4-21-1
電話番号:03-3821-4969 FAX番号03-3824-3533
左官のミライ通信「Sakan Concierge(左官案内人)」
発行元:有限会社原田左官工業所・株式会社エイチアール
発行責任者:有限会社原田左官工業所 原田宗亮
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メールアドレス:sakan@haradasakan.co.jp