【施工事例】歯車をビールストーンに埋め込んだ仕上げ
【施工事例】歯車をビールストーンに埋め込んだ仕上げ
今回はビールストーンの施工をご紹介します。
ビールストーンは様々な素材を混ぜることもできる仕上げですが、今回はプラスチックの歯車や金属片を埋め込んで仕上げました。
使用したパーツは、お施主様の会社が製造している製品の一部。
プラスチックの歯車と細かな金属パーツに加え、アクセントに茶色い砕石を混ぜています。
茶色い砕石は基材に混ぜ、表面に浮き出させたい歯車などのパーツはビールストーンを塗りつけた後、表面へ散りばめ、少し埋め込みました。
そうすることで表面に出させたい模様をしっかり浮かび上がらせることができます。
塗り付け終わった直後は、まだ混ぜ込んだり埋めたりしたものはほぼ隠れてしまっています。ここから研磨し、少しずつパーツを浮かび上がらせていきます。
ひと通り研磨が終了すると、しっかりとパーツが表面に見えるようになりました。
そして今回はここから、ショットプラストという加工をしていきます。
これは下の画像に映っている白い細かな砂を高圧で吹き付けて表面を粗くする作業です。
外部に施工しているため、研磨したままだと雨が降ったとき滑りやすくなってしまいます。そのためショットブラストで表面をざらざらにし、防滑性をもたせる作業をほどこします。
仕上げにオイルをしっかり塗りつけて完成です。
撥水・撥油効果のあるオイルを使用することで、防汚効果が期待できます。
今回使用したオイルは濡れ色仕上げになるものなので、色が鮮やかに仕上がりました。
ビルの外壁に合わせて色を決めたので、建物に統一感が出ています。
基材もカラーも自由に作り上げることができるビールストーン。
是非思い出やアイディアを混ぜ込んでオリジナリティのある施工をしてみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人
有限会社原田左官工業所代表の原田。
二級施工管理技士/左官基幹技能者/タイル検定二級。
(一社)日本左官業組合連合会監事及び青年部の副部長。
左官の講習会やワークショップを企画・開催し、左官の啓蒙活動を行っている。
建設業界のダイバーシティを推進し、女性の左官業界への参加の手助けや新しい人材の採用育成に力を入れている。
著書に「新たなプロの育て方」㈱クロスメディアマーケティング
「世界で一番やさしい左官」㈱エクスナレッジ
お問合せ先
有限会社原田左官工業所
113-0022 東京都文京区千駄木4-21-1
電話番号:03-3821-4969 FAX番号03-3824-3533
左官のミライ通信「Sakan Concierge(左官案内人)」
発行元:有限会社原田左官工業所・株式会社エイチアール
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