まったく新しい研ぎ出しのデザイン 玉石洗い出しシートでの研ぎ出し
まったく新しい研ぎ出しのデザイン 玉石洗い出しシートでの研ぎ出し
今回は玉石を使った研ぎ出し仕上げのご紹介です。
研ぎ出し・現場テラゾ仕上げ。
塗って研ぎ出す仕上げが今、再注目されています。
セメント色の組み合わせやカラフルな砕石やガラスを入れて研ぎだすことで、様々な模様を作ることが出来ます。昔は砕石などの比較的柔らかい石しか研ぎだすことが出来ませんでしたが、現在は機械工具がよくなり、玉石(河原の石のように丸みを帯びている硬い石)も研ぎ出し仕上げが出来るようになりました。
玉石を研ぎだすと丸い石の断面が並ぶので非常にポップな印象になりますね。
その玉石研ぎ出し。
台湾の洗い出しシートと組み合わせて施工する例が多くなっています。
台湾の洗い出しシートの最大のメリットは
「大きいサイズの石を壁面に張れること」
なので、ぎっしりと石が詰まったようなこんな外壁も出来ます。
この壁に大きな石の粒を均一に張れる洗い出しシートを用いて研ぎ出し仕上げをすると、
壁面で大きな玉石の研ぎ出し仕上げが出来るようになります。
施工例をご紹介します。
壁面に玉石の研ぎ出しとお店のテーマであるお茶の葉を混ぜて施工できないかというご依頼をいただきました。
こちらがサンプル
四角く見えるのがお茶の葉、玉石をところどころ見せています。
これを再現するため、現場では壁面に台湾洗い出しシートを張り付けました。
その上にお茶の葉を入れた目地材を塗りこんでいきます。
それを研磨し、お茶の葉と玉石を表面に表していきます。
仕上がりはこのようになりました。
(洗い出しシート お茶の葉入り 研ぎ出し 渋谷カドーナチュール)
このようにある程度均一に大きな玉石を散りばめるために洗い出しシートを活用しました。
また、テーブルの天板を玉石研ぎ出し仕上げにした例もあります。
この木工下地に洗い出しシートを張ります。
小口部分は幅が狭かったのでバラ石を張り付けていきます。
大きなサイズのテーブルでも洗い出しシートであれば均一に石を並べることが出来ます。
そして目地入れをし、研磨をします。
仕上がりがこちら。
ポップな柄のテーブルに仕上がりました。
このように一風変わった模様な作れる玉石研ぎ出し仕上げ。
セメントに割れにくいビールストーンを使用すれば、テーブルや床にも安心して使用することが出来ます。
機械工具の進化によって玉石を研ぎ出せるようになり、研ぎ出し仕上げもまた新しい模様を作ることが出来ます。
そして、台湾の洗い出しシートとビールストーン。
今ある材料、技術の組み合わせによって新しい意匠を作り出す。
それも左官仕上げの魅力の一つです。
「左官」。
鏝で塗るという昔からあるアナログな仕事ですが、日々、新しいものが生まれています。
是非、お客様のアイデアで新しい左官を一緒に作りたいと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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左官のミライ通信「Sakan Concierge(左官案内人)」
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