オルトレマテリア 左官で作るカスタムメイドのシャワー室
オルトレマテリア 左官で作るカスタムメイドのシャワー室
今回は左官で作るシャワー室・浴室のお話です。
日本のシャワー室・浴室は現在、ユニットバスがほとんどになっているかと思います。
海外のシャワー室を見ると石・タイル仕上げ、塗り仕上げなど様々な仕上げがあり、また空間も広く、デザインも非常に自由なものが多いです。
しかし、お風呂文化のある日本、お風呂が好きな日本人にこそ、やすらぎのバスタイムをゆとりある空間で過ごせないものでしょうか?
今回は左官工法を使用することで新しいお風呂空間を作るというご提案です。
現在、左官業界ではリボールという塗布防水が広まっています。
その理由は
・一液性で施工が簡単なこと
・水性材料で扱いやすい
・低臭(臭いが少ない)
・ほとんどの下地に付着する
・防水施工後、セメントモルタルとの相性が良い
などがあり、左官と相性が良いため、業界の中で非常に広まっています。
そのリボール防水と左官仕上げ材を組み合わせることで今までよりも自由度を上げて浴室を作ることが出来ます。
今回の施工例は床には防水パン、壁にベニヤを張り、リボール防水をし、塗り仕上げにしました。
ここにべニアを立て、リボール防水をします。
まず、動きがある部分にコーキング処理をします。
その後、メッシュを張り込みリボール防水を塗布します。
切り付けなど壁の動きがある部分は念入りにメッシュを張り込みます。
そこにメッシュをサンドイッチするように再度リボール防水を塗布します。
乾燥後、もう一度リボール防水を塗布し、防水工程は終了。
防水が乾燥したらいよいよ仕上げ。
仕上げ材を今回はオルトレマテリアの白で仕上げました。
オルトレマテリアを選択したのは以下の理由からです。
・シャワー室・浴室の実績が多い
・弾性があり、割れにくい
・表面強度があり、ツルっと仕上がるため、汚れにくい
・白さが長持ちする
清潔感のあるシャワー室を長く同じ状態で使用できるように、このオルトレマテリアを選択しました。
1回目はオルトレマテリアのメディアを下ごすりします。
目標の仕上げがこちら。
白でフラットの中に少しだけ質感を出した仕上げになっています。
下ごすりした状態がこちら。
これを研磨し、塗り重ねることでサンプルのようにフラットな状態にもっていきます。
オルトレマテリアの水回り使用は工程数が通常仕上げよりも多いです。
イドロマットという水をはじく層を中間に入れます。
工程数が多いのですが、その分、白く清潔なシャワー室の壁を長く保つことが出来ます。
トップコートにはエコビコストロングという強力なものを使いました。
今まで当社が使用しているトップコートの中ではエコビコは最上クラスの強度・汚れにくさを持つものですが、それ以上のグレードのものだそうです。
この強力なエコビコストロングにEGAの白を入れて、トップコートとします。
オルトレマテリアはこのように少しだけ表情を残した仕上げ。
器具・扉がついてこのように仕上がりました。
真っ白なシャワー室が出来上がりました。
オルトレマテリアはシャワー室の実績も多く、浴槽にも使用できる材料ですので、熱いお湯が掛かっても剥がれや浮きの心配はありません。
リボール防水+オルトレマテリアの組み合わせで施工することで、今までにないようなオリジナル意匠のシャワー室・浴室も作ることが出来ます。
シャワー室 海外での施工例
今後、日本も新築だけでなく、リニューアル物件も増えてくると思います。
ユニットバスは決まった形状にしか入りませんが、左官工法を使って今ある空間を活かして、シャワー室や浴室を作る、やすらぎの持てるお風呂空間を作ってはいかがでしょうか?
オルトレマテリア(OLTREMATERIA)。
お客様のアイデアで育てていく仕上げ材です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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