都会の空間こそ土の仕上げを!新しい土の仕上げ「風土~FUUDO~」ビル外壁に施工
都会の空間こそ土の仕上げを!新しい土の仕上げ「風土~FUUDO~」ビル外壁に施工
原田左官が今年より取り組んでいる新しい土の仕上げ「風土~FUUDO~」。
土ベースの仕上げ材なのに表面強度があることが魅力の一つです。
表面強度があるので、壁だけでなく、床やテーブルの天板などにも仕上げることのできる土の左官材です。
土特有の暖かみを持ちながらボロボロすることがない画期的な土の左官材です。
ポイントは水性の樹脂でフォローをしている点なのですが、土の質感を全く損なわず、土そのままの仕上げが出来ます。
今回はその土の仕上げ「風土~FUUDO~」の施工例をご紹介。
ビル外壁に施工した例です。
本来、土壁は水に弱く、濡れるとシミになってしまうなどの弱点があり、外壁への使用、特にビルなど大型建築の外壁には向いていない材料でした。
しかし、この土の仕上げ「風土~FUUDO~」は雨風にさらされる部分にも問題なく使用することが出来ます。
今回は「ビルの外壁に土壁を作りたい」とデザイナーの方からのご要望を頂き、風土を使用して頂くことになりました。
土の種類は現在標準で6種類。
風土-あわ紅土
風土-浅葱土
風土-白土
風土-京錆土
風土-黄土
風土-中塗り土
そのほかの土でもテストは必要ですが、左官で使用できる土であれば施工は可能かと思います。
デザイナーの方に土の種類を選んで頂き、今回は鮮やかな赤茶系の色が出る京錆土を使用することになりました。
現場作業開始!
最初はコンクリート面の下地調整を行います。
今回はコンクリート下地に施工をしましたが、内部であればプラスターボードでも施工可能です。
続けて中塗りとして、骨材の入っていない風土(土のペースト状のもの)を塗っていきます。
この段階でも天然の京錆土の色が強く出ていて、印象的に見えます。
もう一度、同じように塗ってフラットな仕上がりにもできますが、
今回は模様付け仕上げ。表面にパターンをつけていきます。
当社の仕上げ部長の中島さんが施工。
スポンジでたたいて、ザラザラとした質感に仕上げていきます。
デザイナーの方にも立ち会っていただきご指示いただきました。
そして気になる仕上がりはこちらです。
サインもついてこのような外観になりました。
京錆土の色に金色のサインが映えて、とてもかっこよく仕上がりました。
サインの金色と京錆土の風土がとても相性よく仕上がりました。
デザイナーの方にも、お褒めの言葉を頂きました。
風土は、土本来の良さを外壁・床・天板でもお楽しみ頂ける新しい土の仕上げ。
様々な土、様々な用途でもご利用頂けますので、是非お気軽にご相談ください。
このように「風土~FUUDO~」は非常に強度や耐久性があるので外壁にも使用できる材料です。
日本人に慣れ親しみのある土壁を高強度にすることで、今まで敬遠されがちだった場所にも土の仕上げを復活させることが出来るこれからの仕上げ材です。
オフィスや公共施設、現代の空間は自然と切り離されています。
それは機能的ではありますが、どこか疲れてしまう空間ではないでしょうか?。
自然に触れる機会が少ない都会の空間ほど、このような土の仕上げが必要なのかもしれません。
手仕事で仕上げる暖かみのある土の仕上げ「風土~FUUDO~」。
あなたの空間に是非いかがでしょう?
最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事を書いた人
有限会社原田左官工業所代表の原田。
二級施工管理技士/左官基幹技能者/タイル検定二級。
(一社)日本左官業組合連合会監事及び青年部の副部長。
左官の講習会やワークショップを企画・開催し、左官の啓蒙活動を行っている。
建設業界のダイバーシティを推進し、女性の左官業界への参加の手助けや新しい人材の採用育成に力を入れている。
著書に「新たなプロの育て方」㈱クロスメディアマーケティング
「世界で一番やさしい左官」㈱エクスナレッジ
お問合せ先
有限会社原田左官工業所
113-0022 東京都文京区千駄木4-21-1
電話番号:03-3821-4969 FAX番号03-3824-3533
左官のミライ通信「Sakan Concierge(左官案内人)」
発行元:有限会社原田左官工業所・株式会社エイチアール
発行責任者:有限会社原田左官工業所 原田宗亮
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