今年の取り組みを振り返りました
今年の取り組みを振り返りました
年末号 今年の取り組みを振り返ります (原田宗亮)
今年も1年間、原田左官のメールマガジンをお読みいただきましてありがとうございました。
今回は年末号です。原田左官が今年取り組んだ新しい技術について振り返ってみたいと思います。
今年は新しい左官技術・商品に取り組むことが多い1年でした。
モールテックス
ベルギーの左官材モールテックス( Mortex)。セメント系の薄塗りの左官材ですが、
強靭で曲げにも強い。こんな材料がほしいと思っていた要望がそのまま形になった材料です。
このような表情が出てくるのが魅力。
カウンター天板や什器によく使われ、変わったところではハンガーレールに塗った例もあります。
今まで左官が使えなかった部分に仕上げることができ、左官の可能性が広がりました。
モールテックスについて、詳しくは過去のメールマガジン・ブログでご覧下さい。
Webカタログ:薄塗りで強度のある左官材 ベルギー『MORTEX COLOR』
https://www.haradasakan.co.jp/magazine/magazine201410.html
原田左官 旧ブログ:中目黒のモールテックス仕上げ
http://haradasakan.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/post-ac4a.html
原田左官 旧ブログ:モールテックス( Mortex) が仕上がりました
http://haradasakan.cocolog-nifty.com/blog/2015/03/post-17d6.html
原田左官ブログ:BEAL・モールテックス仕上げ 洗面台
http://www.haradasakan.co.jp/854/
ビールストーン
モールテックスと同じBEAL社より発売しているビールストーン(Beal stone)。
結合材に骨材を混入することで従来品よりも薄塗りで人造石研ぎ出し仕上げを施工することが出来ます。
研ぎ出し仕上げは通常20mm、30mm以上の厚みが必要でしたが、ビールストーンならt10mm、
場合によってはt5mmでも施工することが出来ます。
それに加え、割れにくいことがビールストーンの魅力。
当社でも100㎡程度の床を目地無しで施工しましたが、未だまったくクラックが入っていません。
混入する骨材や色粉で変化をつけられるのも魅力の一つです。
当社ではガラスを入れて施工した例もあります。
こちらもモールテックスに劣らず優れた材料です。
ビールストーンについて詳しくはこちら
Webカタログ:ビールストーン(BEAL STONE)
https://www.haradasakan.co.jp/webcatalog/webcatbealstone/
ミダスメタル
こちらはドイツ ミダス社の材料。
金属の粉を微量の樹脂で練り、鏝塗り・吹付で仕上げることで金属の塗り仕上げをすることが出来ます。
仕上がったものは90%以上金属の面になるため、色合いはもちろん、感触や硬度も金属そのものです。
青銅や鉄・ステンレスなど金属の種類も10種類以上あり、
新色もどんどん出ています。
木の上にも塗ることが出来、削り取ることで木目を出しながら、金属の仕上げをすることが出来ます。
(ミダスメタル 鉄 木目仕上げ)
壁だけでなく、家具やカウンダーなどに使用すると非常におもしろい材料です。
この材料も左官の可能性を大きく広げるものですね。
ミダスメタルは当社のショールーム「サカンライブラリー」の扉に施工してありますので、
是非一度ご覧いただければと思います。
ミダスメタルについて詳しくは過去のブログなどをご覧下さい。
Webカタログ:ミダスメタル(MIDAS Metall)
https://www.haradasakan.co.jp/webcatalog/webcatmidasmetall/
ブログ:本社ミダス1
https://www.haradasakan.co.jp/734/
ブログ:本社ミダス2
https://www.haradasakan.co.jp/745/
当社のショールームといえば、
内部外部に施工している「塗り版築」仕上げが、今年は様々な場所で採用され、
商業施設の共用部やマンションのエントランスなど色々な場所で活躍させていただきました。
塗り版築仕上げ
塗り版築仕上げについて詳しくはこちらから
Webカタログ:塗り版築
https://www.haradasakan.co.jp/webcatalog/webcataharada/webcatanurihan/
版築かまど
版築仕上げの技法を用いた「版築かまど」も引き続き好評いただいています。
テレビ朝日の「じゅん散歩」でも取り上げられ、高田純次さんにも大変気に入って頂きました。
版築かまどについて詳細はこちらから
版築かまど ページ
https://www.haradasakan.co.jp/hantiku/
我々や左官組合での活動が実を結びつつあり、「左官」が取り上げられる機会が増えていると実感しています。
職人を育てる会社として、「育成」と「PR」は両輪だと考えています。
しっかりとした職人を育成し、それに合わせてPRすることで仕事を生み出していく。
育成とPRの両輪をうまく回しながら、これからも進んでいきたいと思います。
職人を守り、技術を伝えていきたい。
その思いを胸に、来年も左官の技術を発展させていきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
1年間ありがとうございました。
当社は12/29~1/4まで冬休みに入ります。年明けの営業は1/5からになります。
来年も引き続きご愛顧くださいます様、よろしくお願いします。
お問合せ先
有限会社原田左官工業所
113-0022 東京都文京区千駄木4-21-1
電話番号:03-3821-4969 FAX番号03-3824-3533
左官のミライ通信「Sakan Concierge(左官案内人)」
発行元:有限会社原田左官工業所・株式会社エイチアール
発行責任者:有限会社原田左官工業所 原田宗亮
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