MICOLEARC BLOG
エコカラット講習 張り方 初級編
2021.04.22
先日行われたエコカラット講習についてご紹介致します。
住まいにこだわる方々が増えている近年において、調湿効果や有害物質の軽減効果があるエコカラットが改めて注目されています。そんな中エコカラットをきれいに張れる技術者が少ないなどの要望から、エコカラット講習会を開催しました。
今回は、原田左官のタイル施工見習いさん3名に参加していただきました。
(エコカラット講習 原田左官壁施工)
まずはエコカラット張り付けの練習です。
目地を取る通常のタイルは多少の不陸(平らではないところ)があってもなんとか目地部分で調整が可能です。しかし突きつけ施工のエコカラットは眠り目地のため、そうはいきません。
エコカラットを上から張っていく、下から張っていく、どちらから張っても間違いではありません。問題は、張り付け面積が広ければ広いほど、目地のズレを吸収できなくなりズレ幅が目立ってしまうという点です。
そこで、目の高さ辺りの真ん中に、端から端に真っ直ぐにタイルを張って、上と下部分を分割します。スペースを狭めて張り付け範囲を限定していくことによって、目地のズレや歪みを防ぐことが出来るのです。
こちらの壁では300角のエコカラットを張っていきます。
まずは、一列真ん中に真っ直ぐ張り付けます。
(エコカラット講習 原田左官 壁施工)
そして、上部分を仕上げていきます。
(エコカラット講習 原田左官壁施工)
突きつけ部分の目地をしっかり通すことで仕上がりがきれいになります。
(エコカラット講習 原田左官壁施工)
一方、別の壁では300角ネット張りタイプのエコカラットです。
目の高さ辺りで中心をとり、割付けを考えて墨出しをします。
まずは上部の施工です。
(エコカラット講習 原田左官壁施工)
(エコカラット講習 原田左官壁施工)
300角ネット張りタイプのエコカラットの張り方のコツは、2枚のタイルを突き合わせたときなるべく隙間を作らないことです。下記写真の白線が2枚のタイルの境目です。
(エコカラット講習 原田左官壁施工)
ネット張りの部分は全く隙間なくタイルが並んでいるため、隙間を作って張り付けると、300角が強調されて見えるのです。その隙間がさらに目地をズラしてしまうので、きれいな仕上がりにはなりません。
そのため、1枚1枚を出来る限り上下左右に押し付けて、隙間をなくして張ることがきれいに仕上げるポイントです。
(エコカラット講習 原田左官壁施工)
今回の施工は、境目が見えないきれいな仕上がりとなりました
(エコカラット講習 原田左官壁施工)
(エコカラット講習 原田左官壁施工)
エコカラットをきれいに張ることができれば、仕事の幅が広がります。エコカラットはタイルのひとつに分類されます。通常のタイルはタイルカッターや電動カッターを使って切り物作業をしますが、エコカラットはそのような道具を使わずにカットが可能なのです。
次回は、数種類あるエコカラットのカット方法についてご紹介します。
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