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設計事務所・工務店様へ
■設計事務所・工務店様へ
定型のパターン、規格の色では物足りないと感じたことはありませんか?
当社ではお客様のイメージを形にするため、本施工前に、ご希望に沿ったサンプル板を作成し、納得いくまでご検討していただくことが可能です。味のある左官仕上げから、ツルツルピカピカのイタリア磨きまで、当社の仕上げスペシャリストが、お客様の求めているテクスチュアを作り出します。1Fサンプル作成室では、実際にサンプル作成に立ち会っていただき、その場で色味やパターンなど、細かいご要望を出していただくことも可能です。
※サンプル作成は有償になります。
原田左官5つの強み
お客様の声
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■海法圭建築設計事務所 海法 圭
新しさへの挑戦と熟練の技術への信頼、
両者が拮抗する気配が左官の仕上がりに現れる原田左官さんとの初めての仕事は、出版販売社の元保養所をブックホテルによみがえらせる計画でした。
廃棄される大量の雑誌を、細かく断裁する処分場を見学した直後で、その紙片を再利用した左官ができないかと無茶な相談をしたのでした。担当の方は職人が納得のいく出来にはならないかもしれないが挑戦してみる、と何度かサンプル製作をしてくれました。
結局僕自身も紙と左官の相性の悪さを実感しその案は実現しませんでしたが、挑戦に向き合う熱意が心に残りました。小さなビストロの設計時にも、通常は骨材がランダムに浮き上がる人研ぎの基本原理を無視して骨材が整然と並ぶようにしたい、とこれまた難しい相談をしたのでした。
結果、田植えのように一つひとつ骨材を植えるという極めて面倒で精度が必要な作業を、効率的に実現する手法を開発していただき、美しい床が実現しました。2つの仕事を通して、挑戦に向き合う担当者の熱意と、熟練の職人の技術への信頼、そして両者が緊張感をもちつつ尊重し合う様子を感じたのでした。
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■Kii inc. 新井 里志 + 中富 慶
デザイナーのもつイメージを形にできる柔軟な姿勢で常に新しい技術を
探求することで表現の幅を広げてくれる貴重な存在「自然の贈り物」をコンセプトにしたブランドの世界観が伝わるような空間を表現するにあたり、ブランドの象徴する”お茶の葉”を取り入れたテラゾを作りたいと思い、原田左官へと相談しました。
打ち合わせを重ねイメージを共有しながら、数種類のお茶の葉と小石や色粉の分量や組み合わせを調整した何通りもの試作品を作っていただきました。
最終的には、お茶の葉と小石のきれいな断面が現れ、にじみ出たお茶の色と基材の色粉が混ざり合いマテリアル全体が絶妙なブルーグリーンになり、目指していたブランドのコンセプトを象徴するマテリアルとなりました。デザイナーの意図を汲み取りトライ&エラーを繰り返すことで我々がもっているイメージを形にしていけるところが
原田左官の強みではないかと思います。伝統的な左官の技術を土台に、常に新しい技術を探求しているところも魅力。
表現の幅を広げてくれる貴重な存在です。 -
■VACANCES Inc. 藤本 信行
原点を忘れずに現代左官に向き合い、
果敢に発明に挑戦する「研究者」集団は、私の憧れです。直近のプロジェクト「神田ポートビル」では、建物の顔づくりにおいても重要な耐震補強壁を、天然土を用いた左官で仕上げたいと考えて迷わず原田左官さんへ相談したところ、提案してくださったのは、関東では入手の困難な京錆という赤土を主原料として、原田左官さんが新たに開発した薄塗りの特殊な土壁でした。
原初の建築材料といえる土を、現代のニーズに対応する材料へと応用すべく実験を重ねて発明に挑む作業場の様子はラボラトリー然としていて、そこにいる職人、いや研究者集団にほれぼれと見とれてしまったのを覚えています。
担当のベテラン職人のニックネームが奇しくも「教授」。
混ぜる砂の粒度、施工時の鏝の入れ方についての要望を教授ははねつけずに真摯に聞き入れ、京錆の美しさを最大限に引き出す塗り方をぎりぎりまで模索してくださいました。
仕上がった独特の赤さび色の壁は、自然の力とこの場を営む人々の温かさを象徴するような、文字どおり建物の顔となりました。天然土と原田左官さんの仕事にすっかり魅了された私は、ひょんなことから同ビル内に作ることになった茶室のなかで、床の間に自らの手で竹小舞下地を組み荒壁を施工するところまで勢いづいてしまったという余談はさておき、これからも、教授に学びながら、原田左官さんと一緒に空間づくりのお仕事ができることを切に望んでいます。
原田左官ができること